「作曲者そのもの」という感じ   プロコフィエフ

「わっ」と出てきて、「さっ」と撤収するこの小気味の良さよ…

ProkofievOp99.jpg

Prokofiev (1891-1953)
March for Military Band in B flat Op. 99
Stockholm Concert Band
Gennady Rozhdestvensky
Chandos CHAN 9444 (1995)

わずか2分半ほどの小曲でありながら、作品番号がついてます
伝記を読むと、この曲はメーデーのために作られたとのこと
何曲かある「機会音楽」の一つなのでしょう
作品○○の1なんて実際につけてしまった場合
「わがソビエト最大の祭典の曲の立場を愚弄する気かね?」なんて
そんな風になりかねない、下手すると命がけの作曲になる
なんて、当時のいかにもな部分があったかも知れません

最初に聴楽したのは、Abbado盤(DG)でした
Op. 34bis, Op. 67, Op. 99, Op. 25等
初出当時は超有名曲の間を、他の作曲家に頼らずに
ちょっとレアな作品で繋ぐという「なかなかアジなことやる」盤でした
Op. 99は確か小管弦楽のためのアレンジだったと記憶しています
非常に軽快流麗、小太鼓も小気味よいと思いました

今回の盤は純正の吹奏楽ということで
Abbado盤よりも無骨さが目立つ気がしますね
重厚というか、管楽器打楽器が軋み合いながら進行する
何とも言えない不思議な重さを感じます
管弦楽と、管楽合奏の特性の違いが素人にも感じられるかな

Op. 100のついた交響曲第5番の直前に置かれ
飲み屋で鍋をやる前のお通しみたいな存在ではあります
(かなり手の込んだお通しでしょうか)
まぁ、完全なるプロコスタイルの曲で
半音階を駆使してなんて要素は全くありませんが
正に作曲者そのもの、作曲者のテーマ曲にも出来そうな
やや速歩で進む小気味よさが魅力的な曲です
指揮は意外にもロジェヴェン
楽しそうな指揮ぶりが目に写るようでもあります

この曲は、また彼一流のやり方で分解展開されて
歌劇《真の男の物語》Op. 117のクライマックスで利用されています
悲壮感よりも、快活に難事に打ち勝つために取り組む姿勢は
ソ連の上層部は眉をしかめたかも知れませんが
プロコフィエフの発想は、おそらくですが
悲壮さを乗り越えたその先から始まっているような気がします

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