大人の子守歌   ブラームス

シンプルな音響の静かな連続が耳を愉しませてくれます

GourariBrahms.jpg

Brahms (1833-1897)
Intermezzo in E flat major Op. 117-1
Anna Gourari (piano)
Berlin Classics 0016472BC (2008)

この曲集のタイトル『3つの間奏曲』に打たれました
何と何を繋ぐ間奏曲というのではない
特に或る物事を集中して考えているのではない時間
自分にとって大切な出来事と出来事の、何もない「間」
人生の様々な出来事の間に入る間奏曲かな?
そこに自然に入って来るような音楽と言えばよいのか…

とにかく私はこの第1曲変ホ長調に強い愛着があるんです
程よく力の抜けた、清澄なハーモニー
これが上方から静かに煌めく霧のごとく降り注ぐような開始
絶妙に組み合わされた音と音の繋留が豊かですね

私はこの曲を「大人の子守歌」と、聴楽の度に思っています
いろいろとある子守歌は、当然ながら子供向け
可愛らしい歌がいっぱいです
しかし、大人だって子守歌を聴きたい時がある…!

普段、楽しいことが多くはあるものの
腹の立つことや落胆することだって山盛りに出て来ます
そんな時に、耳にしたい曲もあります
自分を駆り立てたりしないでくれるような音楽
CD棚に伸びる手は、そのような盤に伸びて行く…

しかし、いつも不思議に思うことがある
この曲を聴楽すると、先のことを考えたりしなくなることです
最近のではない、学校に通い始める前の子供の頃の記憶
その辺りに静かにタイムスリップ
世間のバイアスに取り込まれる前の視界が開ける…
そんな気分になるんですね

今や、Brahmsは私の最も好む作曲家の一人なんですが
その出発地点は、交響曲でも何でもない
意外なことに、このOp. 117-1なんですよ
速過ぎない演奏が特に好みなのですが
結構な数の奏者が、どんどん先に進めてしまう気もする中で
何とか見つけたのが、このAnna Gourari (アンナ・ゴウラリ)盤です

デジパックの中の写真は、彼女が夜更けの街を散歩をする様子?ですが
この暗闇に、音楽の内容が非常にマッチしているように思えます
どこかを目的地にする訳でもない、静かで気ままな散歩…
間奏曲の気分にも繋がっている気がします

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