1859年、未来の音楽   ブラームス

好きなピアノ協奏曲を3曲選べと言われたら、入りますねこの曲!

TiberghienBrahmsConcerto.jpg

Brahms (1833-1897)
Piano Concerto No. 1 in D minor Op. 15 (1859)
Cedric Tiberghien (piano)
BBC Symphony Orchestra
Jiri Belohlavek
Harmonia Mundi France HMC 901977 (2007)

「渋い☆」「枯れている♪」の印象があるブラームスですが
考えてもみれば、これは全くもって本や雑誌の受け売り
何でも聴楽してみなければわからないものですが
中には本当に「火の出るような」作品があります

初演の1859年には、彼はまだ26才になるくらいの若さです
大体かれの天才ぶりは、この年齢でこれだけ目の詰まった
強烈な作品が書けたということにはっきりと出ています
評判は良くなかったみたいですけどね

まぁ、初演のコケぶりもわかるような気がします
当時の聴衆には、この曲は完全に「未来の音楽」ですよ
戸惑っただろうなぁ。調べるヒマはありませんでしたが
絶賛の評を書いた人なんていたんでしょうか

ピアノが管弦楽に埋もれる感じになるとも、よく書かれていますが
そんな風には全く聴こえませんね。もしかしたら
私がプロコフィエフ管弦楽作品中のピアノに慣れているせいかも

第1楽章開始から奔放に鳴り響きますよね
管弦楽の処方は荒っぽいとのことですが
そんなことは素人の私には全くわかりません
今回の盤では、この冒頭から音は混濁せず
むしろ風が軽快に流れているような趣です
(迫力も十分に備わっていますよ)

奏者のTiberghien (セドリック・ティベルギアン 1975-)は
冒頭から天晴なくらいの明晰な「芯の強い」音を繰り出してきます
上手く表現しづらいですが、細かく変速するのとは全く違う
躊躇のない弾き方に聴こえます
節度を保った豪快さというのかな、ちょっと驚異的だ!
(1998年のロン=ティボーの覇者ですね)

よほど気合が入っているのか
奏するパッセージのハーモニーに合わせているのか
不思議な歌を一緒に歌っているかのように声も収録されてます
繰り出す旋律に合わせているのではないのに
非常に局面に合致しているというか、いいんだなこれが☆

この曲で一番好きな瞬間は第1楽章の第2主題
あの分厚い、混声合唱のようなピアノの音には打たれましたね
私はこのパッセージが一番未来的だと思うのです

どんな演奏にもいろいろな意見があるんだろうな
この演奏に対しては、「もちっと味わいが」とか
「表情づけがどうかなぁ」とか、言う声もあるんでしょう
しかし、これが若き作曲家の手になる「ロック」であると考えれば
豪快かつ端正な表情を一貫して進行させる演奏者たちに
私は大拍手を送りたいですね

BBC放送の若い演奏家を採り上げるシリーズ録音の一つらしいです
(ブックレット裏表紙の文言による)
私としては、第2番も録音してもらいたかったですよ
4年前の録音になりますが、次弾を微かに期待しています

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