熱く、しかし精密に盛り上がれ!   ショスタコーヴィチ

Shostakovich の特徴は、意外に協奏曲に最も出ているかも知れませんね

SteinbacherSHOSTAKO.jpg

Shostakovich (1906-1975)
Concerto for Violin and Orchestra No. 1 in A minor Op. 77
Arabella Steinbacher (violin)
The Bavarian Radio Symphony Orchestra
Andris Nelsons
Orfeo C 687 061A (2006)

この曲を聴楽、大興奮からやや醒めて思ったことですが
「最近、あまり新しい曲を聴楽していなかったな」と…
今回、実際に久々の「新曲(未知の曲)」
CDを購入してこそいるものの
曲は、今までに聴楽したものが殆どです
同曲異演の楽しみは Classical 独特のものの一つですが
今回何となく感じたことです

ショスタコーヴィチと言えば、私の場合は何と言っても交響曲
協奏曲は、プロコフィエフに比して、かなり地味な印象です
親しみやすさ、燦然とした瞬間は、確かにあまりないかな

実はあまり期待しないで聴楽し始めました
落ち着いた tempo を取る Steinbacher なので
何か発見があればいいや、程度の認識でしたが…Wow!

4つの楽章に特徴がありまして
其々 Nocturne, Scherzo, Passacaglia, Burlesca とあります
第1楽章は、確かに夜想曲の趣を持ちますね
それもかなり怪しい雰囲気に囲まれるような
何とも肌にまとわり付くようなベットリした夜気を感じる…

仄暗さと諧謔味が、時に高速回転するのが Shostakovich なんですが
この曲は、じりじりと蓄積したものが爆発的に走り出して止まらない
そんな痛快さを、特に強く感じる作品の一つなんでしょうね

第2楽章でギャロップの練習をして
第3楽章ではまた異様な音響の沁みこみからカデンツァへ
この部分だけでも、十分独奏曲として成立しそうなくらいですね
とにかく凄い聴楽応えなんですこれが!

Steinbacher の Violin が憑りつかれたように鳴り始めると
次第にその集中力が風のようにこちらに向かって来るようです
あくまで端正に、しかし強烈さを伴った何かと言えばいいのかな…
これだけ激しく、なのに崩しみたいな瞬間を入れない…凄い
これくらい弾けないと、もうCDを売り物にできないんでしょうね

それがパッと途切れた瞬間に第4楽章に入りますが
Violin が管弦楽を召喚するような、不思議な牽引力があるような…
何かから解き放たれたように管弦楽が踊り始めます
どこか第6交響曲の第3楽章を思わせる、でもそれ上回るパワー!
Violin の高速パッセージに合わせる管弦楽は大変だと思いますが
息を止めてどんどん盛り上がって行くようにも聴こえる

こういう勢いって、言葉で表現できないです
カッコ悪いのにカッコいいというか
輝かしい感じじゃないのにノリが凄い…
その辺はいかにも Shostakovich ですが
知る人ぞ知るみたいな曲にしておくのは勿体ないと強く思いますね

俗な表現をすれば「うっひょ~!楽しいぜ☆」て感じかな。ハハハ

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