静かな野の風景   マーラー

20世紀最初のMahlerの交響曲ですね
ルーツを辿ると、第5番の方なのかも知れませんが…


ZinmanMahlerComplete.jpg

Mahler (1860-1911)
Symphony No. 4 in G major (1901)
Luba Orgonasova (soprano)
Tonhalle Orchestra Zurich
David Zinman
RCA (Sonyclassical) 88697 72723 2 CD 6 (2006)

1枚ものはこちら
ZinmanMahlerNo4.jpg

Mahlerの交響曲全集に聴楽Challengeするのは
初めてではありませんが、途中で聴楽しなくなってしまったり、とか
何故か1曲も聴楽せずに中古店に旅立ってしまったり、とか
ちょっと不運なところが、なきにしもあらずでした

今回も、5月の終盤に購入した全集であり
月に1曲のペースよりも遅い速度ではありながら、何とか進んでいます
てか、1曲聴楽する毎の満足感が非常に大きいものであり
余韻に浸るのも心地よい、そんな感覚がいつもありますね
それが次の交響曲への取り掛かりを遅くしているようですが
これまでにはなかったことなのです

今回の第4番は、私が唯一実演に触れた曲です
(30/3/2001 東京都交響楽団 Gabriel Chumura 東京芸術劇場)
この時は、確か職場の共済組合の割引チケットということと
前半のBeethovenのヴァイオリン協奏曲 (Tatsuya Yabe 独奏)
こちらを目当てにして行ったため、Mahlerは、ちと分が悪かったかな
SopranoのMari Midorikawaは第1楽章から指揮者手前の席に座り
第4楽章の開始前に席を立つという運びで
「結構大変かも知れないなぁ」なんて思ったものです

この曲は、第4楽章を元にして出来た曲だと思いますが
さすがに、会場に響くsopranoの声は自然に空気を伝わって来て
それがとても印象的だったと、今も思い出せるものです

空間を音が自然に伝わって来る…
この点では、今回のZinmanの全集の録音は長く残るものでしょう
第1楽章の冒頭のフルートの音にしても、結構奏者の息の出る音も拾っていて
吹奏楽器なのだということを改めて認識してくれる、かな

巨大な管弦楽を起用しつつ、低音金管群を用いない編成で
室内楽的な不思議な軽やかさを感じますが
これが10年前には「物足りなさ」になったものの、今は違います
全体的に何とも陶然としてしまう瞬間の多いことに驚きます
Mahlerの交響曲としては、珍しく表情が多面的でないですね
曲全体のトーンをここまで統一している曲を成さしめたMahlerの気分はいかに?
(1901年の初演後に Alma Maria 1879-1964 との結婚を控えていたこともあるのかな)

私が一番好きなのは、第3楽章の開始の部分でして
静かな弦合奏を、低音のピツィカートが支える部分が始まると
一日の仕事を終えて、静かに座って寛いでいる気分が拡がって来ます
良い音楽って、聴楽者の耳だけでなく
身体全体をその音楽に包み込まれるような感覚に陥らせてくれるようで
Mahler の持つ音楽そのものの力と、Zinman盤が捉えた空間
それら双方の力で、こちらを気持ちよくさせてくれるんです

第4楽章のSopranoですが、今まで聴楽した盤と違っています
これまでは、とにかく声が前面に出るような録音で
Sopranoが引っ張るような楽章かと思っていたのですが
今回は、管弦楽の中に溶け込んでいるというのでしょうか
(海外Amazonのレビューではこのことが批判されているけれども)
傍らに咲いている花の群れの中から、静かに声が聞こえて来て
大気と戯れつつ、再び静かに消えて行くような演出(録音)と感じます
技術的なことは全くわかりませんが
こういうやり方もあるのだな、と私としては妙に納得しています
というのも、実演で聴こえたsopranoの声が、正にこのような感じで
実に自然に私の気分には響いた、そんなことがあったからですねぇ

付け足しですが、このMahler全集以降のZinmanには非常に注目していて
もうすぐ発売予定のBrahmsの全集 (Amazonで予約、待ち遠しい)
順次録音予定のSchubertの全集にも大きな期待をしています

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