夏の朝の夢   マーラー

副題に諸説ありますが、一番好きなのをタイトルにしました

ZinmanMahlerComplete.jpg
Mahler (1860-1911)
Symphony No. 3 in D minor (1896)
Birgit Remmert (contralto)
Schweizer Kammerchor (Chorus Master : Fritz Naf)
Zurcher Sangerknaben (Chorus Master : Alphons von Aarburg)
Tonhalle Orchestra Zurich
David Zinman
Sony Music (RCA) 88697727232 CD 4 & 5 (2006)

1枚ものはこちら

ZinmanMahlerNo3.jpg

昔からの愛読書の一つに『名曲辞典』(属啓成 音楽之友社)があります
初出版の時期を感じさせる (1969年) 装丁、本文に使用されたフォント
Shostakovichの交響曲が第13番までの収録 (以降の曲がまだ未発表)等々
今もって、私には大変魅力的な書物です

初読当時は極一部の作曲家の名前しか知らず
Beethovenの第9が演奏時間70分で驚愕していた時代
少しずつ後ろの方を読んで行くと、Mahlerという名前が…
第9を軽く上回る演奏時間の交響曲群に更に驚いた頃が懐かしい

特に今回の第3番の演奏時間はもう驚異的で
(34:50/10:17/17:47/9:18/4:24/22:57 TT. 99:33)
最長と最短の楽章の時間差でもかなりのものではないかな?

実に様々な解釈がこの曲にもありますが
私の場合も勝手なストーリーを作って今回の聴楽に臨みます
気楽な散歩のイメージで、初夏の森に出掛けて行く感覚ですね
力感溢るるホルン合奏で、颯爽と入って行きます

Zinman盤のこの辺は本当に空気の振動を感じられて素晴らしい
舞台が暗転して、日差しはそれほど届かなくなり
薄暗い森の中で何かが蠢く怪しい気配…(大太鼓のソロ)
遠雷のような第2主題、休息中に聴こえる趣の第3主題
これらの素材を複雑に絡み合わせながら
尚且つ超長大な時間をかけた音楽の展開に圧倒され続ける…

この桁外れの演奏時間の第1楽章(Beethovenの第5番全曲と同じくらい)
これを聴衆に聴かせることを可能にしているのは
私的には随所に現れる行進曲のリズムだと感じます
(好みのProkofiev風とは違う小太鼓のカッコ良さがビシビシ来る)
広大無辺な自然の超ロングスパンのリズムに対する
それに包まれている生物活動の拍動に当たるのではと
そんな風に思うのです

第2楽章以降、様々な自然の響きの中を移動しつつ
最後の第6(!)楽章では、とうとう森の散策が終わるのですが
聴楽前と後では、明らかに何かが違うと感じるのですね
どこがどう違う、なんて言葉にしようとするのは無粋でしょう

この約100分という演奏時間ですが、私はとても妥当だと思います
他の作曲家の作品よりも桁が一つ多いということで驚くのは最初だけで
私としては、Mahlerがよくここまで短く編集したと思いますね
各楽章の数も長さもこれ以上は短かくできないと感じるのですが…

Zinman盤は、このMahlerワールドを驚異的な美しい録音で聴かせます
何かですね、演奏がずっと終わって欲しくないなと思わせるんですよ
若い頃はほんの僅かの理解にとどまった感じですが
今回の(2種のAbbado盤 (DG) 以降ほぼ10年振り)の聴楽においては
別の何かが聞こえているという実感があります

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

quietplace

Author:quietplace
聴楽記へようこそ!
関心事を書きちらしています。

FC2カウンター
ブログランキング
以下のランキングに参加中です

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
日本ブログ村 PVランキング
よくわかりませんが、取り敢えず装着してみました。
最新記事
カテゴリ
最新コメント
ブロとも

染のブログ
月別アーカイブ
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
QRコード
QR