凝った造り   モーツァルト

意外にも、Mozartが初の聴楽記登板です

JochumMozart.jpg

Mozart (1756-1791)
Symphony No. 39 E flat Major KV 543 (1788)
Bamberger Symphoniker
Eugen Jochum
Orfeo C045 832 A (1982)

10年以上前ですが、Mozartの交響曲全集をGet!したことがあります
Levine指揮Wiener盤(DG)でした
当時はProkofiev以外の音楽を片端から聴楽していた時期で
一応DGで集めて行ってみるか、という具合
(DGの黄色は私にとってはまだ権威でした)
既に日本の店舗でこのセットを見つけるのは困難な頃で
私としてはネット通販利用の最初期に入るものでした

第1番から順番に聴楽して行き
第20番くらいまで行った時点で進まなくなってしまいましたね
順番に進んで作曲家のスタイル変遷を理解しよう!
なんて過度に意欲的な姿勢が裏目に出ました

「第1番から順番に…☆」
私は結構Boxセットの聴楽方針にこの傾向が見られ
有名曲にたどり着く前に疲弊して中古店行きにしてしまうようで
レア曲の聴楽体験が意外に多いという、何とも言えなさです

モーツァルトの交響曲第39番も
最初にLPで苦しみもがいて聴楽して以来
約30年振り2回目の盤聴楽です
10年前にアマチュア楽団の実演に触れましたが
前半のProkofiev 《ピーターとおおかみ》の陰にかくれて
全く記憶にありませんでした

今回の盤購入は、東京御茶ノ水のディスクユニオン
未開封美品で、ジャケットの佇まいもよろしく
\900という安価でしたから、即仮入手 (HMV通常価格2825円)
(横取りされないように手にもって確保しておく)
他にそそる盤もなく、目出度く実購入の運びとなりました

比較できる聴楽体験もないので、印象を綴ることとなりますが
唯一微かな記憶のあった序奏部分で、既に凝った造りというのは明白で
変ホ長調の、ただ大きな音をブッ放すのではなく
楽器編成を変え、音量を微妙に絞りながら
ヴァイオリンの下降パッセージを導く
「そんなの普通だろ」なんて言われような箇所かも知れません
でも、そんな些細な工夫、これこそが作曲価値の唯一の分れ道でしょう
誰の心にもどこかに潜む「面倒くささ」を超人的な気力で回避する
その向こうに名声が待っている…かも知れない、と…
名作の本質って、時代が関係しないようです

ふと思ったのですが、この当時の交響曲には
まだ後年の浪漫派的な緩徐楽章はないんですね
弦楽器の耽美的旋律を期待しても、そんなのはやって来ない
その萌芽みたいのはあるみたいですけど
でも、ないものねだりよりは、その「芽」を愉しむ方が気楽ですね

加えて、雄大な終楽章、というのも、まだ夜明け前です
ただ、この曲の第4楽章は、文句なく楽しい
形式的には整然としているようで、でも潤いがあります
これは後の音楽史の前触れと言っていいのかな…

Eugen Jochum (オイゲン・ヨッフム 1902-1987) の指揮は初聴楽です
名前だけ知っていた人を今になって初聴楽というのも不思議な感じがしますね
テンポをいじった個性的指揮という感じは全然なく、本当に淡々と進めていますが
大体において私は「作品」を聴楽したいので、歓迎です
録音は、解像度において、いかにも1980年台前半のDDDで、不満はありません
聴了後、ほわっと良い気分に包まれましたねぇ


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

quietplace

Author:quietplace
聴楽記へようこそ!
関心事を書きちらしています。

FC2カウンター
ブログランキング
以下のランキングに参加中です

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
日本ブログ村 PVランキング
よくわかりませんが、取り敢えず装着してみました。
最新記事
カテゴリ
最新コメント
ブロとも

染のブログ
月別アーカイブ
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
QRコード
QR