「しなやかさ」の中の「凄み」   プロコフィエフ

Chandosの第2代プロコPf協奏曲の録音が遂に登場しました☆

BavouzetPC1-5.jpg

プロコフィエフ Sergey Prokofiev (1891-1953)
ピアノ協奏曲第3番ハ長調 作品26 Piano Concerto No.3 Op.26 in C major (1921)
ジャン-エフラム・バウゼ Jean-Efflam Bavouzet (piano, 1962-)
BBC・フィルハーモニック BBC Philharmonic
ジャナンドレア・ノセダ Gianandrea Noseda (1962-)
シャンドス Chandos CHAN 10802 (2012)

Chandosレーベルのプロコフィエフ録音には
パパヤルヴィ (Neeme Jarvi 1937-) の一連の管弦楽録音
ボリス・ベルマン (Boris Berman 1948-) のピアノ独奏曲全集等
栄光の歴史があるのですが、そこから既に30年近くが経過して
遂に新録音が登場するようになりました

80年代の終わり頃、輸入盤によるプロコフィエフ録音の充実から
次の同曲録音世代が登場することを想像することはありませんでしたが
時間の経過は速いものですねぇ。私自身も年齢を重ねておるという…
どういった個性が次の録音を仕掛けるのか
ここに来てバウゼの登場は願ったりかなったりという感慨があります

録音の少し前に、ネット上で
彼の第3番の実演があったという記事があり
Chandosでプロコの協奏曲は、おそらくこの人が弾くんだろうな
そんな予測が当たりましたね

バウゼ→プロコフィエフ?
相性的にはどうか、ちょっと不思議な感じもするのですが
合っていないとも思えず、しかし聴楽してみたい☆
こんな気持ちが湧き上がるのも
シャンドスの企画の妙と言えるかも知れません

一聴、2001年に聴楽した永野秀樹氏 (1968-) の実演を思い出しました
サントリーホールのS席の音響と似たものを感じるんですよ
(2001年6月27日、N響指揮デュトワ)
この曲の第1楽章の最初のピアノのパッセージは
メロディと言うにはかなり奇抜であり、どちらかと言えば「音響群」といった趣でして
一つ一つの音の粒立ちは、実演では明瞭とはちょっと違う
妖しい音の動きが自分の頭の少し上を通り過ぎて行くって言うのかな

この「もっと自分の聴覚に楽音を引き寄せたいのに音が逃げて行く」という
摩訶不思議な感覚が、今回の録音で蘇ったと言えますねぇ

バウゼの独奏は、力の籠った激しい打鍵、というのとは違いますが
しなやかでありつつ「凄味」も感じるのですね
ややモノトーンな録音とも絶妙な溶け合いをしていると思われ
ちょっとしたアクセントとかは、彼らしい際立ち方をしていますが
なんと言うのかなぁ、うねりみたいのを聴楽出来るんですね
一つのパッセージを奏する時も
目の前を高速の車両が通過する時の音の感じに近い
瞬間的な膨らみと収縮が感じられるんですよ

でもって、バウゼがフランスの人だからと言って
典型的なそれらしい感覚で弾いているのではない
繊細さを強調しているような演奏でもありません
一つのフレーズではくくれない奏者なのでしょう
ここにまた一つ魅惑の演奏が加わりました☆
プロフィール

quietplace

Author:quietplace
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