精神性とは何か?

私の記憶だと、この言葉を見かけることの多かったのは
雑誌《レコード藝術》誌上だったと思います
月評子が用いる「何やら難しい言葉」の一つと思ったのが最初かな
私は、14才から20才の頃までこの雑誌を愛読していましたが
そういう「難しい言葉」に対しては、その意味について考えることを
取りあえずは「スキップ」させて頂きまして
そういう言葉の使用されている空間というか時間に対しての
漠然とした「いい感じ」を愉しませて頂くに留まりました

当時の私から見れば、月評子の方々は非常な年輩者揃い
毎号、何が書いてあるのか殆ど不明というのが正直な所でした
まぁ、そのうち年食って「精神性」が身につけばわかるだろう
そんな感じだったでしょうか。今も身についてはいませんが…

35才前後から、インターネット上での交流が本格化しまして
いわゆる「オフ会」にも頻繁にエントリする時期がありましたが
しかし当時、私よりも年輩の方々より「精神性」という言葉が発せられたとか
そういう機会は皆無だったと記憶しています

今も非常な低頻度ながら、オフを愉しんでおりますが
「精神性」という言葉は、当の私自身が頻繁に用いております(苦笑)
どういう時に使うかといえば「完全なるネタ」としてです
会話の始めに「最近は、精神性の高い音楽聴いてますか?」とか
「おぉ、それは精神性が至高の高みに到達していますね」とか
「好きな作曲家が、近現代の精神性の低い人がメインでして」なんて
そんな「精神性を重んじる」人が聞いたら、舌打ちされても仕方ない
このような状況なんですわ
ただ、このネタは、オフでもそれ以外の場所でも
老若男女問わず意外にも結構ウケています

この言葉自体、非常に多くの言葉を内包してしまうものでしょう
ということは、とても便利な言葉ということかな?
考えてもみれば、雑誌の記事は元々字数の制約がありますから
特に「精神性」は使い勝手がよい武器になるのかと感じます
がしかし、実際に自由気ままな対話の中で考えれば
極力自分の感じたままの表現をしたいがために
ありったけの自分の語彙で表現する方が楽しいでしょうね
私なんかは、ネタ以外では努めてこの言葉を使わないで対話したいな
そんな風に感じております


Seishinsei01.jpg

じゃあ「精神性」って何なのか、暑いのでアイス食べながら考えてみました
この語で連想するのは、私だと「フルトヴェングラー」とか「神」とか
「ブルックナー」とか「往年の巨匠」とか「ヒストリカル録音」です
現代人にとって、Classical音楽を聴楽するというのは
日常の中の非日常と言ってよいでしょう
こういう時間こそ、個人の思い入れが最も強まるのかな
音楽、楽曲に対して、芸術家が己の全神経を集中して解釈、演奏する
このような静的でありながら熱狂的、かつ真摯な気分
こういうものが「精神性」という言葉を誘発しているのでは
そんな風に、今の所は考えております

でもって、これら「精神性領域」に入る録音は、モノラル録音が多いです
大昔の復刻盤なんかだと、本当に豪雨の中から微かな芸術活動が聴こえる
そんな程度になってしまうのですが、これこそ「精神性」の最たるものです
この豪雨のようなノイズの中から音楽を聴楽する
全霊を込めて表現する大芸術家の音楽を三顧の礼を持って拝聴する
聴楽する側も非日常的な次元に高めた集中力で何とかものにしたい
その時に「自分は今聴楽している巨匠に近い境地に立てるのだ!」


Seishinsei02.jpg

家族がウザい!
仕事がうまくいかない!
電車に乗るといつも変な奴が必ずいて不快だ!
最近まともなアーティストがいない!
欲しいCDを買うにはお金が足りない!

そういう日常でも、俺には「精神性」がある!なんちって
勿論、私がそういう聴楽の仕方をしているのではありませんが
これはこれで、アリでいいんじゃないのかな。ハイ
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