「ゆったり」   ドビュッシー

.......... 音ははっきり聴こえているのに、朧げな ..........

OgawaDebussyBox.jpg

Debussy (1862-1918)
Preludes (1er Livre) L. 125 (1909-1910)
Noriko Ogawa (piano)
BIS CD-1955/56 (2002)

全集としてのリリースまでに11年!
3枚目以降は非常にゆっくりしたペースでの登場で
もしかしたら「計画が途絶してしまったか?」と
記憶の隅の方で少し気になってはいました
ある時期からは中古店には必ず在庫がある状況でしたから
途中で盤を旅立たせた人が結構いるようでしたね

今年が作曲家の生誕150年に当たっているのですが
製作過程で、それに合わせるように方針が変化したのかも
加えて、現在このBOX(6枚組)にのみ収録の曲もあります
(ピアノと管弦楽のための幻想曲とか)

私はドビュッシーのピアノ曲に関しては、かなり関心が高くて
特に全集を録音しそうな奏者については注目しています
海外レーベルへの邦人の全集録音なんて今までにあったのでしょうか?
それだけでも、かなり目覚ましいと思います

購入を決めたのは、やはり試聴によるのですが
とにかく「じっくりと」弾いているのが強い印象に残ります
今回採り上げる前奏曲集の第1巻ですが
第1曲の《デルファイの舞姫 Danseuses de Delphes》については
結構素っ気なく進めてしまう奏者が多いと思っていたところ
Ms. Ogawaは非常に「ゆったり」としたTempoを維持しています

「おそく」「ゆっくり」じゃなく、「ゆったり」なんですねこれが!
録音はいつものBISらしい、冴えた感じはしますが
その「ひんやりとした」感覚に包まれる不思議な安心感があります
「暖かさ」という言葉を安易に使用することは憚られるでしょうが
「安心感」というものは、心理的に感じる温度とは
また別の所に存在する、という印象も受けました

Debussyの音楽でもとりわけ有名な曲ですし
彼女が録音する前に既に無数の録音がある中で
演奏方針を考えるのに、かなり試行錯誤したと思います
各曲の途中では微妙にTempoを動かしながら
多少なりとも高揚するような瞬間では、タッチを明瞭にして
再び沈静化して行く過程では、逆にそれを緩めて行く
音楽を「ゆるゆると立ち上がる儚いもの」として聴かせるために
物凄い集中力を使っていると感じています

プロフィール

quietplace

Author:quietplace
聴楽記へようこそ!
関心事を書きちらしています。

FC2カウンター
ブログランキング
以下のランキングに参加中です

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
日本ブログ村 PVランキング
よくわかりませんが、取り敢えず装着してみました。
最新記事
カテゴリ
最新コメント
ブロとも

染のブログ
月別アーカイブ
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
QRコード
QR