不定期連載 《レコード芸術》クロニクル Part 1

何だかんだ言って、話題の集まる雑誌
でもってClassical非実演方面というと、これ以外にないでしょう


Recogei0311.jpg

最新号の表紙はAlice-Sara Ott (1988-)ですが
光の当たり具合がちょっと…、というのと
彼女はジャケットなんかでも表情の作り方
てか左右のまなじりに特徴があるようだから
もうちょっとカメラさんは気を遣ってあげても良かったかな

以前の投稿中で、少しずつこの雑誌のことは書いていますが
最初の自力購入は、確か1979年の6月号だと思います
当時も今も、私は大都市圏の、比較的東部、いわゆる庶民の街にいて
Classicalみたいな雰囲気は周囲のどこにも漂っていませんでした

と言っても私の両親(特に母親)は「歌謡曲ばかりじゃなくて!」
とのことで、ある日突然「何とかホームクラシック全集」が来朝
それから間もなくのことなのでした

当時(中2)の私は、「ウィリアム・テル序曲」に心酔していて
(最後の箇所に来るまで待ちくたびれていましたが)
やはり、Classicalへの適性はあったんでしょうね

自宅近所のくたびれた本屋さんに、「それ」はありました
薄い水色の表紙に雲が描かれ、その中に「翁」の横顔が…
(それがBackhaus〈だと思う〉だと知ったのは何年も後でした)
内心「す、すごく厚いじゃないか!」と、体裁に慄いて
一度家に戻ったのですが「広告のページだけでも!」と思い立ち
遂に購入の運びとなったのでした。定価620円也
今の半分よりも少額だったのですね

月評(当時は一人の評者が推薦していた)は、何のことやら?
購入不可能なレギュラー盤の評価なんて知るかっての☆みたいな…
(その当時から「精神性」なんて熟語はあった)
専ら再発売のページを読んでから
「やっぱ俺の盤はイマイチだったのね」なんて感じでした

ただ、現在2ちゃんねるで書かれているような状況と異なり
当時は大袈裟ながら、注目盤が評されるのを息を呑んで待っていた
そんな感覚は、実際私はあったと思いますね

SoltiがViennaを振って《英雄の生涯》を出した時は、記憶が鮮明です
あのSoltiが《英雄の生涯》ということで、私も含めた当時の若者
でもって今のおっさんおばさん(以上)愛好家は胸を時めかしたことでしょう
残念ながら、評者が誰か記憶していないのですが
月評の最初の文は「これは…、違う」という趣旨のものでした
要するに月評人の気に入らなかったのですね

私も、華々しく絶賛されると予測していましたし
ない小遣いをはたいて、当時のガキには分不相応だったSLA企画
平たく言えばDECCAの要、\2500のレギュラー盤LPに手を出そう…
そう思っておりました

当時だと、SoltiはSLAの人
ちなみにKarajanやAbbadoは\2600の人、というイメージがあり
ミドルティーンの私には正に超えられない壁に近いものでした(笑)

どんな盤でも、今だったら世界中の誰にこき下ろされようが
良さそうだったら購入なんですけどねぇ…、結局見送りでした
当時、その程度には影響力はあったような…、気がする
ある意味あまり若いうちから難しい世界に首を突っ込まない方が…

そういう風に今は思ったりしてるんですよ(苦笑)

(たぶん続く)
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