大きな翼を目一杯に拡げて…  シューベルト

Schubert最晩年の大スパーク!
この曲が完成された形で聴楽できるのは、何とも幸せです


schubertD956.jpg
Schubert (1797-1828)
String Quintet in C major D956 op. posth. 163
Auryn Quartet
Christian Poltera (violoncello)
Tacet TACET 110 (2001)

この曲の初聴楽は、まだ最近のことで、2008年の秋でした
いつものごとく「ながら聴楽」でして、曲名すら特に意識せず
CDプレーヤのトレイに載せること、5分
最初は、D934の幻想曲に似た響きがするな、と思いました

楽器が一つ加わっただけで、この迫力!
何だか大交響曲みたいだぞ、と驚愕した私の耳は
もう最後まで集中聴楽モードに転換していました

あくまで個人的な感想ですが、何度か聴楽の機会を重ねるうち
結構緻密に作られているのかな?という気持ちになりました
Schubertといえば、天衣無縫の音楽という印象がありますが
それだけでは、歴史に埋もれてしまいますね
演奏者にとっては、「今度は一つここにこだわってみよう☆」
なんて思いを掻き立てられる作品なのでしょう

Schubertの生涯は、現代からみれば「たったの31年」
同じ年齢だった時の私など、全くもって子供じみていた時期でした(苦笑)
しかしですね、このD956や、ピアノソナタD960
D899とD935の即興曲とかを聴楽すれば
彼の生涯は、31年という時間に凝縮されたと考えるのが妥当かも…

D956は一聴、活力漲る作品という印象を持ちますが
特に第1楽章の清澄な響きには
既に両足が地面から少し離れて浮遊しているような印象を受けます

「精力的な」とか「躍動的な」という言葉ではなく
全てを包括するような、静謐な強さとでもいうのでしょうか
本当にこれを感じるんですね
大きな鳥が翼を一杯に広げて飛び上がろうとしている
そんな情景を思い浮かべます
その鳥は鷲や鷹のような厳しさをたたえた表情でなく
とても優しい目をしているような気持ちがします

私が今まで聴楽したClassicalの曲の中でも
最もカッコいい曲の一つとして存在しています
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quietplace

Author:quietplace
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