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壮大な空間と時間☆   ショパン

フィギュアスケートに使われる音楽に注耳するのは珍しいのですが
滑る人が人なだけに、思い切り注目しつつ耳を澄ましてしまいましたね


LarsVogtAviMusic85532674.jpg

ショパン Frédéric-François Chopin (1810-1849)
バラード第1番ト短調作品23 Ballad No.1 in G minor Op.23 (1835)
ラルス・フォークト (ピアノ) Lars Vogt (piano)
Avi-Music 8553267 (2013)
(かなり以前にタワーレコード新宿にて捕獲)

平昌五輪、フィギュアスケートSPで羽生結弦くんが滑る時
この音楽が流れていましてインパクトを受け、久々に聴楽しました
でもって「祝、金メダル獲得!」
フォークト氏の演奏は結構な重量級で
演奏時間も11:30と、この曲としては長大な方ですね
非常な集中力でこの時間を保持しています

結弦君が誰の演奏を使用しているのかわかりませんが
フォークト氏のテンポでは厳しいかも知れないな
ジャンプで5秒くらい滞空しないといけないかもw
(10回転ジャンプくらいに相当するのか?)

Yuzuru.jpg
冬季五輪2連覇達成の結弦くん

音像なんですが、ピアノくらいの規模の楽器で弾いている感じがせず
何か巨大な装置を使用しているのではないかと思うような
ずっしりとした手応えがあります

半ば辺りに長調の時間帯がありますが
前後に控える短調の部分との繋ぎ目が
ほぼ音が消え、静寂に至るその瞬間に次の音が生まれる来るようです

短調の世界が終ろうとするその瞬間
極めて微量な長調の成分が空間に溶け込んで来ますね
再び短調に戻る時には、その逆の過程が沁み込んで来る

8分台の演奏も少なくない中
よくぞこの時間をキープしたというか
元来私も、ゆっくりと流れる演奏が好みなので
(聴楽する曲の演奏時間が結構気になる方です)
重厚ではあるものの、リラックスした嬉しい聴楽タイムになりました☆
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ただもう、この人は上手いと思う☆   ショパン

意外にも、この録音は既に10年以上前のものなのですね
ショパンコンクール優勝から17年。時間が経つのは早いなぁ
彼はこれまでの人生の真ん中辺りでコンクールの勝者になってるのか☆

(指揮のディヴィスにも、まだSirがついてない)

YundiDG002894776402.jpg

ショパン Frédéric François Chopin (1810-1849)
ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
Concerto for Piano and Orchestra No.1 in E minor Op.11
ユンディ・リ (ピアノ) Yundi Li (1982-)
アンドリュー・デイヴィス (指揮) Andrew Davis (1944-)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 477 6402 (2006)

この人は、ショパンまでのコンクール歴で1位が多いわけじゃないんですね
一番のタイミングで最高の状態を保持してショパコンをかっさらって行った
ま、こんな印象になります

デビューCDだったショパンの3番のソナタからして、なかなかの出来
彼は稀にみる「まともな技巧」の持ち主なんだなと感じます
大体、それくらいの技巧がなければ、まともなCDだって作れないと思う
2作目だったリストのソナタで「コケるんじゃないか」と思ったら
ちょっと格が違ったようなナカナカの出来でしたね
(リストのソナタ録音中では私的には5本指に入るよ)

以降、ちょっとEMIやWarnerをフラフラしつつ(この時期が心配だった)
またDGに戻って来ましたが、レパートリはあまり広げない方向で行くのかな
(ラフマニノフとかやって欲しいな)
何が飛び出して来るかと楽しみな人です

以前、プロコの第2協奏曲の時に書いたのと似た趣旨ですが
私的にユンディのピアノのいいところは、「とにかく迷いがないように聴こえる」ことかな
そりゃ彼だって人間だから、あるパッセージに苦手意識は持つでしょうが
そこら辺は人の見ていないところで何とかしてるんでしょう

レパートリを広げない、ということは、自分が生きないものに手を出さないということか?
(以前、名医は治らない患者は最初から診ないという話を聞いたことがある)
それにしても、彼が手を出したショパンは、もうトンでもなく難しい音楽だから
得意なもので勝負するのは誰だって同じなんだろう

今回の協奏曲では、もう本当に技巧が冴えまくっている
ショパンのこの曲を聴いて嬉しいと思うには、まず技巧はないとね
聴楽し終えて「楽しかった~」と思わせてくれる。プロなんだなぁと…

ユンディの場合、難所にさしかかる前の「躊躇」みたいなものは感じられず
難所だからこそ正面から行く、みたいな雰囲気があるんだな
でもってズバズバと弾いてしまう。もう信じられない
書いていて気づいたのですが
彼は、いかにも「自分は凄いんだぞオーラ」みたいのは出さないですよね
それでもってこの出来なんだから、余計にという感じになります

デビュー後、しばらくは木村拓哉氏に似ていることで話題でしたが
最近髪を短くしてからは、サッカーの長谷部誠氏に似ているような気がします
別にいいんですよ。ピアノの技巧が誰にも似ていなければ☆

音が減衰して行く過程を聴く贅沢   ショパン

この録音が出たのは1990年頃でしたが
正に当時はこういう演奏が異端的だった時代だったのですね
今では、全く自然なパフォーマンスだと思うのが面白い


PogorelichChopin28.jpg

ショパン Frederic Chopin (1810-1849)
前奏曲 作品28 Preludes op. 28 (1839-)
イヴォ・ポゴレリチ (ピアノ) Ivo Pogorelich (1958-)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 429 227-2 (1989)

ちょっと前に「ピアニストが語る!」 (アルファベータ) と称する書籍を購入しました
この本は現役奏者のインタビュー集なのですが
その先頭に載っているのが、ポゴレリチの談話 (2005年と2013年) なんです
この人は若い頃からいろいろ身辺が賑やかな人ですが
話の内容は今まで知らなかったことが殆どで、なかなかに興味深く
これはこれで、よい年輪の重ね方なのかなと思った次第

読んだ直後で、中古店にて偶然、状態の良い彼の盤を発見しました
(彼のCDは意外に条件の良い盤の発見が難しい)
以前から何度か彼の盤は聴楽体験はありますが
それほど熱心な聴楽子という感じでもなく
今回のショパンは全くの初聴楽

収録は、この作品28のみ。と言っても演奏時間は45分12秒と
この曲としては、もしかして最長か?と思うくらいです
以前TVで聴楽したポリーニの実演 (於サントリホール)は
ビデオのカウンタを見た限りでは31分よりも早く弾いていまして
同じ曲でも15分も違うとは、いやはや…
ショパンの世界というのは、門戸が広いというのかな☆

短調の起伏の激しい曲に、非常に高速な演奏があるものの
叙情的な曲では、実に緩やかかつ説得力を感じるのは
同じ曲中でテンポの急激な緩急をほぼ全くつけていないことでしょうね
いわゆるエキセントリックな解釈とは正反対です

録音は、不思議な暖かみを感じる空間が作られていて
有名な曲で言うと、第7番は、1分6秒
第15番 《雨だれ》 では7分22秒の実に余裕の解釈の中
どこか「ずっと続いて行くような」静かな贅沢を聴楽させてもらいました

打鍵された音が、少しずつ弱くなり、微かになり
そして空間に吸い込まれて消える、その短い時間を愉しめる瞬間です

インタビューを読んでいると、彼らしいというか
やはり関心のある数曲にのめり込んで行きたい様子ですね
3年に1枚くらいは出して欲しいなぁ、とか思うのでした☆

かなり大胆なのに自然に聴こえる…   ショパン

この盤の画像は、200ピクセル四方のものが見つかりませんでしたね
ルイサダ本人が、恥ずかしいからあまりヒットしないようにしてるとか?アハハ


LuisadaMazurka.jpg

ショパン Frederic Chopin (1810-1849)
49のマズルカ 49 Mazurkas Op. 6, 7, 17, 24, 30, 33, 41, 50, 56, 59, 63, 67, 68
ジャン・マルク・ルイサダ Jean-Marc Luisada (1958-)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 435 760-2 (1990)
(中古:2013年6月、アマゾンマーケットプレイスにて購入)

少し前に彼の弾くワルツ(DG)について書きましたが
Amazonにて彼のDG録音を検索していたら
何とマズルカ集もあるのかとビックリ
中古屋さんでも、ワルツ集は頻繁に見かけますが
マズルカは、国内盤のかなり草臥れたのを稀に見かける程度です

マケプレにて、2種類の内どちらを選ぶか迷いましたが、基本的には
「宣伝上マイナスになる表現でも敢えて書いている売り手は誠実である」
という、全く私の個人的な経験則で選んだ所、説明通り
ケースはかなり表面に擦れが見られるものの
盤、アートワークともに好感の持てるものがやって来ました
(超嬉しい!ありがとう☆)

しかしジャケットのルイサダ、若いですな
服装には時代を感じますが
1990年前後のDGアートワークとしては、珍しいというか
最近のDGを先取りしているかのようです
(グリーグの協奏曲を中古店にて精査していますが、未発見です)

一聴、驚きました
若者が溌剌と弾くなんて雰囲気は、全くないですよ
(録音当時のルイサダは、32才前後)
特にテンポへのこだわりは尋常じゃないと思う
かなり大胆なのに自然そのもののルバートを駆使して
Op. 6から最後のOp. 68-4に至る一本の流れが確立しています
こういう個性的かつ美しい録音がなぜか「なかったかのように」されてる
こういうのは勿体なさ過ぎですよ~

ほの暗く、しかし重たくはなり過ぎず…
苦悩までは行かず、しかし、ため息をつくよりも気持ちがつのる
この微妙なバランスが最後まで持続させているのが凄い

マズルカの集成盤は、通しての聴楽は結構キツいと思っていましたが
いやもう、どんどん時間が過ぎて行きます
曲が進むにつれて、少しずつ暮れて行く周囲
しかし、音楽のもたらすのは絶望のため息ではないなぁ…決してない
どことなく、忙しい日常に小さな空地を作って
そこにしばし寝転がる、そんな趣が感じられる
短調の優しさ、とでも言うのでしょうか…

ワルツの気分を湛えた「幻想曲」の数々   ショパン

初めて「ワルツ」を「聴かせてくれる」盤に出会いました、嬉しい☆

LuisadaChophinWaltz.jpg

ショパン Frederic Chopin (1810-1849)
17のワルツ "17 Valses", Op. 18, 34, 42, 64, post 69, post 70, post
ジャン-マルク・ルイサダ (ピアノ) Jean-Marc Luisada (1958-)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 431 779-2 (1990)
(中古:2013年4月、東京神田神保町の三省堂古書センターにて購入)

以前、ディスクユニオン→書店街の休日前黄金時間の話を書きましたが
CDを書店で購入したのは初となります
正面エントランス前に出ている古書のワゴンの片隅に
僅かにある盤の中、DG黄色に目がとまりました。500円也!
当日はユニオンで掘り出し物があり、書店の方は不発でしたから
何かラッキーな気分です

でもって、アルゲリッチ (1941-)、ポリーニ (1942-)、ピレス (1944-)
ツィメルマン (1956-) 以外のDGのピアノ盤には今後注目かもね
何か珍しいものを聴かせて貰えそうですから…

最初に有名なGrand Valse Brillante op. 18がありますが
さすがルイサダというか、DGの大アーティストとは違う道を行ってます
「憑りつかれたように弾く」(アルゲリッチ)、「ガッチリ弾く」(ポリーニ)
とは、まるで異なる軽やかさが耳に届いて来ます

ジャケットは一見、何の変哲もないように思えるのですが
背景(湖か?)が絶妙に内容を物語っていると感じますね

考えてもみれば、ショパンだってサロン的な場所で弾いていたのでしょう
「ワルツの気分を湛えた幻想曲」という趣…
場面毎のコントラストを明確にはせず、と言っても緩いというのとは違った
清澄な流れに、時折嫌味にならない程度のテンポの揺らしは魅力的です
全く別のことをしつつ聴楽していたのですが
何とも気分の良い瞬間に、時々スピーカの方を向いてしまうのでした

1985年のショパンコンクール入賞の5年後の録音です
当時32才にして、ここまで力の抜けた演奏を磨いていたとは!!!

DGの今後のピアノ録音は、どうなって行くのでしょう
前掲の4人の大物以降が、現時点では未知数というか、正直弱いです
数枚録音して余所へ、というのではなく
(ルイサダのような個性派に長く留まってくれればいいなぁ)
本当は、ちゃんと育てて聴楽子を愉しませて欲しいという願いもあります
プロフィール

quietplace

Author:quietplace
聴楽記へようこそ!
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