チェロ協奏曲聴楽2題  ドヴォルザーク

最近なぜかハマっている曲の短評もどきです
先日出向いた中古店内でもかかってて嬉しくなってしまいました☆
聴楽した順に書きます


AlisaWeilersteinDvorak.jpg

ドヴォルザーク Antonín Dvořák (1841-1904)
チェロ協奏曲ロ短調 作品104 Cello Concerto in B minor Op.104 (1896)
アリサ・ワイラースタイン (チェロ) Alisa Weilerstein (1982-)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 Czech Philharmonic Orchestra
イエジ・ビエロフラーヴェク (指揮) Jiří Bělohlávek (1946-2017)
デッカ Decca 478 5705 (2013)

指揮者、オーケストラともにFromチェコ
それだけでも気合が入ってそうな感じです
伴奏がふとした瞬間、スメタナの《我が祖国》を思わせる時があり
思わずなるほどと思ってしまった次第です

ワイラースタインは、エルガーも聴楽しましたが、とても力強い演奏です
速いパッセージでは、突如爆走を開始することがありますが
作品の品格を損なうことはなく、伴奏とはきちんと折り合いをついています
爆走も計算のうち、という感じでしょうか
その辺は指揮者もオーケストラも全く手馴れた感じの対処でしょうか

BrunsDvorakConcerto.jpg

ペーター・ブルンス Peter Bruns (1963-)
シュターツカペレ・ドレスデン Staatskapelle Dresden
ミヒャエル・ヘルムラート (指揮) Michael Helmrath (1954-)
ヘンスラー Hänssler 98.478 (2004)

とある中古店で気づいて購入したものです
こういう録音があったとこに驚きですね
ブルンスのチェロは、コッペイに繋がる雰囲気を感じさせますが
より軽やかという感じか (軽い演奏ではない)

スケールの点では、雄大というのとはちょっと別の感じですね
細身でシャープとでも言えばいいのでしょうか
するすると自然に伸びて行く旋律線
どこまでも自由なチェロに
伴奏がそっとついて行くような趣です

すっきりとしたチェロの第一声☆  ドヴォルザーク

コッペイさんの協奏曲、しかもドヴォルザークとは意外☆

CoppeyDvorakAudite.jpg

ドヴォルザーク Antonín Dvořák (1841-1904)
チェロ協奏曲ロ短調 作品104 Cello Concerto in B minor Op.104 (1896)
マルク・コッペイ (チェロ) Marc Coppey (1969-)
ベルリン・ドイツ交響楽団 Deutsches Symphonie-Orchester Berlin
キリル・カラビッツ (指揮) Kirill Karabits (1976-)
アウディーテ Audite 97.734 (2016)

AEON(Outhere)レーベルでのバッハ無伴奏を聴き
静かで内省的な演奏をする人という印象があり
ここでこの大物にどう対処するかが楽しみでした

第1楽章の第一声からして実にすっきりとした音
これが全曲で冴え渡っていて実に心地が良い
無骨路線ではありません

今回、初めてポケットスコアを見ながら聴楽しましたが
リズムを合わせるのが結構難しそうに思えます
印象として、独奏ははっきりとしたパッセージのまとまりというよりは
比較的自由に主題を展開したような動きが多い気がします
そこら辺は、コッペイさんが流麗に運んでくれますので
何やらアッと言う間に終わってしまったように感じられ
充実感が聴了後にやって来るという趣です

管弦楽はオーソドックスな編成でして、結構率直に大きな音を鳴らしています
楽器間の受け渡しが特に管楽器で明瞭に聴こえますので
微妙な色彩感の移り変わりが楽しめると思います

今年に入って、この曲のコレクションが増加中で
聴き比べも楽しいのですが
「意外な未聴曲」である第9交響曲の出番が回って来ませんね☆

演奏時間長い=美しい瞬間を長く聴ける   ドヴォルザーク

こ、こりゃ凄いわ☆

MaiskyDG4273472.jpg

ドヴォルザーク Antonín Dvořák (1841-1904)
チェロ協奏曲 ロ短調 作品104 Concerto for Violoncello and Orchestra in B minor Op.104
ミッシャ・マイスキー (チェロ) Mischa Maisky (1948-)
イスラエル・フィルハーモニック管弦楽団 Israel Philharmonic Orchestra
レナード・バーンスタイン Leonard Bernsterin (1918-1990)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 427 347-2 (1988)

リッピングが主流の聴楽スタイルになると
私の場合、こういう「ちょっと昔の」録音盤が増えて来ます
基本、好きな曲は最新録音ともう一つあると
ライブラリに幅が出てくるように感じられるのですね(気分の問題ですが)

特に不動の「ちょっと昔盤」があれば
後から購入した新しい録音どうしをを比較して選別し
選から漏れた盤は中古屋さんに買い取ってもらうようにすればよいです
要らないので手放す、という感覚はちょっと冷たい響きがあるので
「次にこの演奏を聴楽したい人に回す」という感覚でしょうか☆

小さな庵に多量のCDを抱えて、という状況は、もうすぐなくなるね
物としてのCDにはもう執着はないです。CDを置く空間を書籍に譲りたいですね
(タブレットによる読書は目の疲労が結構あるので、それを軽減するに越したことはない)
天災でリッピングライブラリがやられたらという質問には、こう答えるかな
「また、今度は前とは違うライブラリを一から作りますよ」てなことです☆

しかし、この「ドヴォコン」ですが、一般的にも個人的にも超名曲のため
コレクション中の「不動の盤」が多数PCに取り込まれると思います

今回の演奏のメンツを見ただけで「太い演奏になるなこりゃ」でしたし
でもって聴楽して更に大拍手です
録音時バーンスタインが70才でマイスキーは40才
演奏の主導権は当然レニーが取ったと思いますが
これはマイスキーの個性にも合ってたと感じるんですけど、どうでしょう

れ「まぁ鳴らしてみよう。好きなようにやってOK」
ま「俺もオールアウトしたいので、たのんます」
れ「一つお願いなのは、自由に大きくってやつかな」
ま「レニーに振ってもらえば、自由でなく大きくもないってことにはなり得ないよ」
れ「うまいこと言うなぁこの年寄転がしw。んじゃ、行くぞ~」

この演奏はとにかく第1楽章が傑作で、独奏伴奏とも気まぐれな動きはなく
レニーのお膳立ての上に爽快に鳴るマイスキーのチェロ
(意外にシャープなんだなこれが!)
自分を見失うことなく時間空間一杯に響く有名な主題を聴楽するだけでも
かなり満足度が高いとしか言いようがありません

80年代にもこんなに凄い録音がゴロゴロしているかと思うと
ここらへんの年代を発掘するだけでも
仮にあと50年 (その時102才だぞw) 生きるとしても結構アッと言う間だろうな

演奏時間は以下の通り
(16:33/13:20/13:25//43:18)
なかなかにヘビー級じゃないか!この曲の美しい瞬間を
他の演奏よりも僅かに長い時間聴楽していられるってことでしょう
拍手拍手☆

名旋律を包む魅惑の「翳り」   ドヴォルザーク

私としては未聴楽の超有名曲の一つでした

KarajanRostoDvorak.jpg

ドヴォルザーク Antonin Dvorak (1841-1904)
チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
Concerto for Cello and Orchestra in B minor op. 104 (B. 191, 1896)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ Mstislav Rostropovich (cello, 1927-2007)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 Berliner Philharmoniker
ヘルベルト・フォン・カラヤン Herbert von Karajan (1908-1989)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 00289 477 0055 (CD69, 1968)

とうとう私もドヴォルザークを聴楽する年齢になったのだな、なんちって☆
この人の音楽は「素朴」「渋み」とかの印象がありますが、何でだろう?
刺激を好んでいた若い頃には、なかなかラインアップに上がりませんでしたね
以前、交響曲全集を聴楽した体験があるのですが
(クーペリック指揮ベルリンフィル)
第9番《新世界》以外は、メロディとか全く記憶にありません
でも、近年になってその「素朴」とか、そんな言葉が気になるんですね

勿論、今回採り上げる曲の有名な旋律は知ってましたよ
第1楽章のそれは、TVCMにも出ていたと思いますが
それほどの超有名曲だって、タイミングが合わなければ
聴楽の機会は、おそらく一生巡っては来ないでしょう
それこそ、Classical聴楽趣味の奥深さではないかな、なんてね。エヘヘ

今更な書き方なんですが、凄くいい曲ですよね (って当たり前なんだが)
西洋の人の耳には、第3楽章の最初の主題なんて
どういう風に聴こえているんだろうなあ、とも思う
あの短調の雰囲気って、日本の童謡にも繋がっている気もします
例の「素朴」という言葉にも辿り着くと想像するんですよ

実は、巨匠ロストロのチェロって、未聴楽だったんです (すいません)
後年、プロコやショスタコを指揮する印象の方が圧倒しているんだな
録音の年に41才ということは、腕が鳴って仕方ない時期だろうなぁ
会場のどの辺りに座ると、このような熱気溢れるチェロが聴けるのか?
おそらく、最も良い席で耳を集中すれば
全くこの録音と同じ音が聴けるのだろうな、と想像しています

ベルリンフィルのコンディションについては説明不要ですね
カラヤンの60年代録音を好む人が結構いるみたいですが、この聴楽で
私はそんな人たちの気持ちが少しわかったような気もするんです

さて、私がとにかく「おぉ~」と思ったのは、以下のポイント
美しい主題そのものが印象的であると同時に
支えのハーモニーがもうとにかく、感動的なんです
超有名な第1楽章の第2主題において、独奏チェロが真っ直ぐに歌う中
半音で動くバックの弦とか、とにかく素晴らしい一瞬の翳りを演出します
ここでもう私としては、耳が釘付けになってしまうというか
思わず聴覚が前に乗り出してしまったんですね
(時間を超えて残る曲は、こういう箇所が多いんだな)

第3楽章での最後の方、管弦楽が最後の強奏をする寸前
(この強奏は、どこか第9交響曲と似ている気がする)
独奏チェロが楽章冒頭の主題をつぶやくのですが
最後の音型は僅かに音程を変え、やはりここでも魅惑の「翳り」が…

管弦楽も独奏もかなりなハッスル度でありながら
先に書いたような微妙な箇所を際立たせてくれる辺り
やはり長い期間を生き残っている録音だと納得もすると書いて気づいたのは
「曲も録音も長く残るのは、どんなに幸せなことか」という思いなんです




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