オルガン VS ベルリンフィル   サン=サーンス

これ以降に聴楽のどの演奏も、この録音と無意識に較べてしまいますね

KarajanSaintSaens3.jpg

サン=サーンス Camille Saint-Saens (1835-1921)
交響曲第3番 ハ短調 作品78 《オルガン》 
Symphony No.3 in C minor Op. 78 "Organ" (1886)
ピエール・コシュロー (オルガン) Pierre Cochereau (1924-1984)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 Berliner Philharmoniker
ヘルベルト・フォン・カラヤン Herbert von Karajan (1908-1989)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 400 063-2 (1981)
(中古:2013年9月、ディスクユニオン新宿にて購入)

この演奏の聴楽は、エアチェックが最初でしたね
高校生の頃でしたから、もう30年位は以前になりますが
当時のFM放送では、発売直後の新譜LPがかかっていて
番組表で狙いをつけては、録音していたものです

驚きましたね、管弦楽とは別録音のオルガンがとにかく凄い
それまでに、オーマンディ (Eugene Ormandy 1899-1985)指揮
フィラデルフィア管弦楽団の比較的落ち着いた演奏
これが唯一の聴楽機会でしたから、こりゃタマげた

パリのノートルダム聖堂のオルガンを別録りしていて
オルガンの機構的なものでしょうか
送風される空気の伝えるビリビリとした振動音が
強烈に入り、最初は編集ミスか?と思いそうになりました
おそらく、カラヤンからオルガンのストップ操作についても
念入りな注文が行っていると思うのです

このせいか、当録音は国内で知る限り、評価が高くありません、てか低い
私ですか?私は、拍手喝采させて頂きました
昔も今も、どうしてもこの盤には肩入れしてしまうのです
これはもう、カラヤンの演出方針からしたら、必然でしょう

おそらく、カラヤンの狙いは「オルガン対ベルリンフィル」なんですよ
管弦楽側は、特に金管楽器は全開の輝かしい瞬間が数多く現れる
トランペットの吹奏なんかは、超朗々と鳴らされていて
弦楽合奏も渾身の迫力で縦横無尽に動き回りますから
オルガンとの対決は本当に今でもドキドキしてしまいます

しかし、当時のベルリンフィルの機能美を
録音が実に鮮やかに捉えていると感じます
強奏弱奏の別なく、見事な集散を繰り返すオーケストラ
(弱奏だと第1楽章後半のピツィカートが続く所なんか特に…)

あまり目立たない点だと思いますが
最もテンポを無駄に動かさない演奏とも思っています

「着実な進行」とはこのことか☆   サン=サーンス

21世紀に入ってからの録音の聴楽は意外にも初めてでしょう☆
LeviSaintSaens.jpg
サン-サーンス Camille Saint-Saens (1835-1921)
交響曲第3番ハ短調 作品78 《オルガン交響曲》
Symphony No. 3 in C minor Op. 78 "Organ Symphony"
ヴァンサン・デュボワ (オルガン) Vincent Dubois (1980-)
イル・ド・フランス国立管弦楽団 Orchestre National d'Il de France
ヨエル・レヴィ Yoel Levi (1950-)
カスカヴェール Cascavelle VEL 3136 (2009)
(未開封中古:2013年7月、ディスクユニオン新宿にて購入)

約3年前に発売された盤ですが、ジャケットの佇まいが印象的で
番号のついた交響曲を全て収録しているということで
タイミングが良ければGet!しようと思っていたところ
運良く未開封のものが見つかりました

レヴィは、テラークに録音していた人という印象があります
かつての手兵だったアトランタ交響楽団との盤を数多く残していて
(プロコフィエフの第5の録音は、結構酷評されていた)
今回、意外な所から盤が出現しましたので
そろそろどんな人か聴楽してみようという感じです
(音楽監督は2011-2012シーズンまで)

フランス国立管弦楽団(Orchester National de France)ではありませんで
パリ市の周辺地域である、イル・ド・フランス「県(?)」の楽団です
(創立は1974年と、歴史的には結構積み上げています)
同じNationalがついていますが、少し役割が違うみたいですね
どちらかというと、音楽の普及のために
県内をどんどん回って行くという態勢のようです

実は、購入して封を切るまで、「フランス国立」だと思っていました(汗)
ここで、極東の一聴楽子の発想が貧しいことを白状しなければなりません
それは「ヘタだったらどうしよう…」ということ
ただ聴楽しているだけなのに、この「上から耳線」は情けない…

でもってとにかく聴楽したところ
「なかなか、てか、かなりイイじゃん」というもの
演奏時間は40分38秒(23:25/17:13)で、カラヤン盤よりもゆっくりしていますが
この「ゆっくり」がキモなんです

この曲は、ある程度以上に速くなると「細部がよくわからなくなる」
と私は勝手に思っていて、今回のレヴィの徹底したアプローチは正解でしょう☆
大体、聴楽していて、特に第1楽章の仕組みが非常によく楽しめましたから
楽器が間近に聴こえる録り方で、ここぞという箇所の迫力はなかなかのもの

第2楽章も、重量物が厳かに進む佇まいを保持して
(第1楽章の着実な進行がここで効いて来る)
後半の後半で次第に速度を僅かに上げて行く箇所を引き立たせていました
デュボワ(まだ若いのに、調べたら長いキャリアです)のオルガンは
腹の底に響く重低音が気づいたら体に沁み込んで来るようで
なかなか技ありの収録だと感じます
派手に鳴るのだけがオルガンではない、という趣かな

商売じゃないので単純に褒めるとか、提灯記事を書く気もなく
今までと異なるアプローチを体験して
何とも新鮮な気分というのが正直なところです

短い間隔でBPOの2度目の録音   サン=サーンス

中古盤を店頭に手に取ると、昔のことを思い出すことがあります

LevineSaintSaens3.jpg

サン=サーンス Camille Saint-Saens (1835-1921)
交響曲第3番ハ短調作品78 Symphony No. 3 in C minor op. 78 "Organ"
サイモン・プレストン (オルガン) Simon Preston (1938-)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 Berliner Philharmoniker
ジェイムズ・レヴァイン James Levine (1943-)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 419 617-2 (1986)
(中古:2013年2月、ディスクユニオン神保町にて購入)

先日、このCDを手に取ってみて思い出したのは
演奏内容ではなく、学生時代の終わりから社会人の始め頃のことですね
このCDを購入したのは、1990年前後だと思います。今回の盤に限らず
当時売られていた盤達は、現在だと、ネットでも入手困難なのが多いです

その頃のCDを、もう一度聴楽、所蔵したい気分が、今は結構強いです
今回採り上げる指揮者のレヴァインは、グラモフォンにしてみれば
わが社のポストカラヤンのイチオシですっ☆って感じで実に光っていた
そのレヴァインだって、今年は70才。本当に時間の経つのは速いですよ

Classical聴楽子界隈で、話題はと言えば「未聴盤が山盛り」ということでしょう
BOXセットのハイパーインフレ状態ですから、よく理解できます
でも、私自身は、当時週に1枚の割合で購入した記憶がありながら
ちゃんとは聴楽していなかったと思うんですね
給料を貰うようになり、多少は小遣いも増え買ってはみたものの
「ふ~ん」で終わった盤は少なくなかったと…
今だって怪しいですが、当時はお金の使い方がわからなかったとも言えます

私が当時購入していたのは、おそらく、昨今のボックスセット攻勢よりも後の代
今後、ボックス化される寸前の代に入るんでしょうかね
今発売されている箱物には、私の郷愁を掻き立てるものはないんですから
まぁ、私が単売のオリジナルジャケットにこだわるのも、その辺が原因かな

今回の交響曲は、1980年にカラヤンが採り上げていて
わずかに6年後の再録音なんですが、どういう経緯があったんでしょうね
カラヤン盤は当時のレコ藝誌で非常に評判が悪く
私はそれが強い印象となって残っているのですが
実際には、私はカラヤン盤でこの曲が初めて良いと思ったヒトです(苦笑)

レヴァインは、カラヤン盤の「癖」をことごとく避けているような観はあります
(何故かカラヤン盤は、管弦楽の粗削りな側面を強調するような音像だった)
管弦楽が自然に、かつ非常に強力に鳴り渡るにまかせつつ
品格は保っているような進行のさせ方です
「よし、どんどん来いよ~、はい。じゃ次行くよ~」って感じか

ベルリンは、ちょっとしたキッカケで鳴り方が変化するようです
このように考えて行くと、ある指揮者の決定盤が出たとしても
あまり時間を置かずに別の人で再録音というのも
なかなか面白い趣向なんじゃないかと思うんですよ

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