《名盤》ってこういうCDのことを言うのかな?   ホルスト

最近、この曲の新録音新譜が途絶えているような感じですが
気のせいでしょうか?


HolstLSOlive.jpg

ホルスト Gustav Holst (1874-1934)
組曲 《惑星》 作品32 The Planets (1914-16)
ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra
サー・コリン・デイヴィス Sir Colin Davis (1927-2013)
LSO Live LSO0029 (2002)

もう13年も前の録音なのですが
私の場合ですと、以降に出てきた録音がこれを凌駕出来ず
このLSO盤に落ち着くという展開が続いていますね☆

開催中のラグビーW杯で言えば、何とも老獪というか試合巧者というか…
勢いに乗って行け行け状態で僅かに雑さが出た日本代表に対して
抜け目なくつけこんで勝利したスコットランド代表のような盤ですな

中古店でも、ある程度の間隔をおいて、必ず並びますね
私も記憶している限りでは、3回売却4回購入しています。エヘヘ
(東京都心だと、中古価格は600円くらいです)
乗り換えを目論んでも、候補盤がその都度「不可」になるんでね☆
その度に「良さ」がわかるという…
私は特に好きな若干名の作曲家の作品以外は
一曲一枚を基本としてるんで、あれもこれもと
同時には所持しない方向性というか、まぁそんな感じなんです

全ての面において平均点を上回りながら
突出した、またはユニークな点を強調しにくいことはありますが
私的に「ここの場面においてこの楽器は、こう響いて欲しい」
これをマメに実現している録音でもあります

今回気づいたのは、あの《木星》のティンパニ☆
三拍子の乱舞の箇所ではなくて
中間のあの旋律、楽器の層が厚くなり強奏以後
ティンパニの音程が微妙に変化しながら
旋律を支えるところ、これがよく聴こえるのですね
ティンパニのおかげで、物凄く引き締まった様相を呈しておりまして
ここら辺の楽器の重なり方が、私的には醍醐味になります

《火星》の後半の緊張感を高めて行く小太鼓
タタタタ、タタタ、タタタタ、タタタですが、この辺の空気感もいいなぁ
ササササ、サササだと力感が感じられず興醒めなんですが
これは、なかなかの美点と思いましたねぇ

《海王星》ですが、最初の聴楽では合唱のテンポが急いている印象でしたが
まぁ何度か聴楽機会を持つうちに、錯覚だったように思えて来ました

なかなか複数回の聴楽機会というのは…ワハハ
日本の聴楽子には耳の痛い話でしょうか☆

2018年からはラトルさんがいよいよ音楽監督になりますが
ぜひLSOライブで録音して欲しいなぁ☆

思い切っての鳴らしっぷり   ホルスト

《惑星》と来ると、結局はこのジャケットを思い起こしてしまうのです

PlanetsKarajan.jpg

ホルスト (Gustav Holst 1874-1934)
管弦楽組曲 《惑星》 作品 32 (The Planets Op. 32)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (Berliner Philharmoniker)
ヘルベルト・フォン・カラヤン (Herbert von Karajan 1908-1989)
ドイツ・グラモフォン (Deutsche Grammophon 400 028-2, 1981)


私のCD棚上に存在する盤の内でも、最古の録音に近いかな
今までに何種類の同曲を聴楽したことか…
しかし、やはりここに戻って来ました感があります

《レコード藝術》 誌上での、この盤の評を私はリアルタイムで読んでいます
「推薦」つきがどうかは記憶が曖昧なのですが
結構批判的に書かれていたような記憶はあるんです
「Karajan の統率が行きわたっていない」
「弦の出が揃っていず、雑に感じる」
そんなことが書かれていたような気がしますが…

まぁ当時のKarajanは、いわゆる「叩かれてなんぼ」でしたが
評論子の当惑と「期待して待ってたのによ」という駄々っ子的感情
そんなものが、あったのではないか…、なんてね
この評価は、他の媒体でも似たような感じで展開されていたと思います
しかし現在、そんなことがあったという風には全く思えないですね
何やら別格扱いされている気もします

確かに弦が揃っていないと言われれば、そんな気もするというだけのこと
以後に出た多くの盤との聴楽体験を思えば
このKarajan盤が、それらとは全く隔絶した「迫力に満ちたもの」であると
そういう気持ちがどんどん大きくなるばかりと感じます
(心のどこかで当盤と比較してしまうんですね)
意外に、開けっぴろげに管弦楽を鳴らすというのは難しいのかも知れません
Karajan 一流の「俺様の鳴らしを聴楽してみたまえ」みたいな…
しかも、強烈な推進力をも伴ってという形態においてです

この盤以前に聴楽した盤との比較を考えると
リズムをかなり意識させられる気もします
初聴楽だったメータ盤 (Zubin Mehta 1936-, 1973年録音) は
空間を意識しているというか、幻想的な響きが非常に印象的でしたが
こちらは、音が前面に飛び出して来る感じ
とにかく熱いリズムでどんどん進んで来るという趣ですね
宇宙空間の疑似体験という点ではちょっとズレている気もしますが
音楽として、非常に特異で爽快な解釈ではないでしょうか

黄色のロゴが大きく前面に出る初期盤を探していまして
先日何とか Amazon マケプレで状態の良いものを得られました
実は、最近は Karajan 盤が静かに復活しつつあるんですね
何度も書いていますが、やはり「鳴りっぷり」への憧れ
これが気持ちの中にあるんだと思います
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