心地よく浮遊する時間   ショーソン

静かに、ぼんやりと…
ChaussonAeon.jpg
Chausson (1855-1899)
Piano Quartet in A major Op. 30 (1897)
Quatuor Schumann
AEON AECD 0540 (2005)

室内楽の道に踏み込んで約10年
それまではどちらかと言えば大管弦楽中心に来ましたが
現在の私の音盤棚を見ると、このジャンルが中心です

仮に大管弦楽→室内楽→大→室と
意識的に聴楽すればバランスが良いかというと、それは違う
何曲か続けて見て、それで気づいたら他のジャンル
飽きるというのとも異なる…
はっきり決めないこのユルさ、これがいいんでしょうね

Ernest Chausson (エルネスト・ショーソン)
この人の名前はかなり以前から知っていましたが
聴楽を始めたのはごく最近のことです
印象として、どこかフワッとした軽みの創作の人でしたが
それはちょっと予想と違っていて
優雅さと軽みの程良い組み合わせの中に
静かな情熱を湛えた曲を書くというのが最近の私の感覚です

私は、音楽を空間的に捉えるということはあまりありませんが
このChaussonの曲の聴楽すると
ある家の玄関に立ち、薄暗い廊下の奥の方を覗く…
そんな感覚に捉われます。恐怖や戦慄の感覚はないのですが
ちょっとした影が差すという感じでしょうか
そういうものが時折空気中を漂うというのが
何かとても贅沢な気がしますね

正に室内楽としてしか出せないような響きに戯れることができますが
第2楽章の、ちょっと訴えるような弦の歌
第3楽章の、うっかりすると意識をすり抜けて行くような音の流れ
(夏の夕方の散歩のように取りとめがなくてイイ♪)

普段は「取りとめのなさ」なんて微塵もない世間であくせくと
仕事しながら過ごしているわけですから
ふわふわした環境は音だけでも必要ですねぇ(苦笑)

休日の午後に、ちょっとぼんやりとした気持ちで愉しむのが良いです
(最近の暑さの中、絶妙な空調の入った部屋だと最高かも…)
ただ、聴楽して思ったのは、この曲はかなり目が詰まったというか
密度の高い構造をしているように思えなくもありません
聴楽者に薄ぼんやりで曖昧な感覚の楽しみをもたらす「装置」には
最大限の緻密さが必要なのかも知れませんね

ジャケットも、緩やかな眠気を誘うようでよいですねぇ…
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quietplace

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