堂々の強力パルティータ☆   J.S.バッハ

考えてみれば、ジャニーヌさんの録音は
協奏曲ばかりを聴楽していまして
独奏曲の盤を探してみましたら、これが出て来ました

JanineJansenBachInventions.jpg

J.S.バッハ Johann Sebastian Bach (1685-1750)
パルティータ第2番ニ短調BWV.1004 Partita No.2 in D minor BWV.1004
ジャニーヌ・ヤンセン (ヴァイオリン) Janine Jansen (violin)
デッカ Decca 475 9081 (2007)
(ディスクユニオン新宿にて捕まえた)

彼女のバッハ無伴奏があるとは思わなかったので
早速聴楽してみましたが、これは私好みの音響☆

(04:16) Allemande
(02:41) Courante
(04:01) Sarabande
(04:15) Gigue
(13:19) Chaconne

幾分残響が多めになっているような
若干ホワ~ンて感じになるような音が好きなんです
5曲全体を貫いているトーンは、「強めの音」で
スケールもなかなか大きく感じられる
今までの聴楽中では、比較的珍しいものですね

「スケール」はジャニーヌさんの協奏曲演奏のプランとも共通しているようで
こじんまりとはならず、その逆の大味になることもありません
高速なパッセージも全く危なげなく通過

密やかに謎めいて、という傾向ではなく
真正面から堂々と対面する迫力を感じる
シャコンヌの目くるめくようなハイスピードの楽句は圧巻で
しなやかに伸びていく一本の糸のようで、実に気分が良いのです
無伴奏の全曲録音が出るのを楽しみに待ちたいと思いますね☆

静かな夜のヴァイオリン   J.S.バッハ

短いながらも贅沢な夜の時間が過ごせます

SusannaYokoHenkelBach.jpg

J.S.バッハ Johan Sebastian Bach (1685-1750)
パルティータ第3番ホ長調BWV.1007 Partita No.3 in E major BWV.1007
スザンナ・ヘンケル (ヴァイオリン) Susanna Henkel (violin)
ザ・スポット・レコーズ The Spot Records 288698 (2000)

初めて聴楽するドイツの奏者。ミドルネームはYoko
ブックレットによると、お母さんが日本人
これは、アラベラ・シュタインバッハーの両親の場合と同じですね
年齢はYokoさんの方がちょっと先輩
お互い知ってたりするのかな

ジャケットの佇まいに何となく何かを感じて購入しました
ダウンロード時代が本格的に到来していますが
それでもジャケットというのは大事ですね
何と言っても中身を聴いてからじゃないとわからないのだから
買い手に何かを判断させるジャケットの役目はやはり半端じゃない

普段バッハのこの曲は、ながら聴楽が専らで
今回ヘッドフォンで夜更けに集中して聴くのは珍しいんですが
何も考えずに、1台の楽器の出す音についていくのは楽しい体験です

テンポを揺らすようなことは全くなく
弦の発生する音の連なりを耳に入れているうちに
一音一音がとても色彩感豊かに感じられて来ます
先のことは考えず、耳に来る音楽についていく
この楽ちんさがいいんだな

ジャケットはモノトーンなんですが
奏でる音楽が繊細に彩られていますから
モノクロ写真は正解だと思いますね

自然に耳に届く  J.S.バッハ

「心にしみる」という言葉を敢えて使いたくなりました

HiromiIkeiArsProduktion.jpg

J.S.バッハ J.S.Bach (1685-1750)
トッカータホ短調BWV.914 Toccata E-Moll BWV.914
6つの小前奏曲集BWV.933-938 Sechs Kleine Präludien BWV.933-938
フランス組曲ハ短調BWV.813 Französische Suite C-Moll BWV.813
フランス組曲ロ短調BWV.831 Französische Suite H-Moll BWV.831
池井博美 (ピアノ) Hiromi Ikei (1983-)
アルス・プロダクツィオン Ars Produktion ARS 38 172 (2014)

実に端正なモダンピアノのバッハ
自然な時間が進行する

薄く日の当たる窓際で外を見ている
すぐ近くでバッハを練習している音が聞こえる
別の考え事をしているので、ちゃんと聴いてはいない
しかし、耳にはしっかりとバッハが入って来る
別のことを考えつつ、バッハは耳に入るがままにさせておく
そんな雰囲気で過ごす約60分間

大気に自然に音が溶け込むとはこういうことを言うのかな

一日の終わりに聴楽する3曲  J.S.バッハ + ショスタコーヴィチ

私的一日の終わりに聴楽したい3曲です
できれば3曲書かれた順に聴きたい

LevinasBachWTC.jpg

バッハ J.S.Bach (1685-1750)
前奏曲嬰ハ長調 BWV.872 Prelude in C sharp major BWV.872
平均律クラヴィーア曲集第2巻より From Well Tempered Clavier Book ll
ミカエル・レヴィナス (ピアノ) Michaël Levinas (1949-)
アコール Accord 476 1054 (2003)

穏やかでシンプルなフレーズの繰り返しから成る曲
少し眠いくらいでの聴楽が良いかな
何かを集中して考えるのではなく
適当な風景がゆっくりとシャッフルされて行くような感じ
心地よい日の当たる庭、または草原
ゆるやかな風に、草花がゆっくりと流れる

BorisPetrushanskyDynamic.jpg

ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich
前奏曲ハ長調 Prelude in C major (from Op.87)
24の前奏曲とフーガ Op.87より From 24 Preludes & Fugues Op.87
ボリス・ペトルシャンスキー (ピアノ) Boris Petrushansky (1949-)
ダイナミック Dynamic CDS117 (1992)

ハ長調で書かれた音楽の傑作の一つだと思う
微妙に溶け合わない音どうしが隣り合う4分弱
不思議な浮遊感が周囲に満ちる
前の曲の時間からは日が傾き、次第に影が差す
気分は次第に落ち着きをみせてくる
何もしない、何も起こらない。それが心地よい

RafalBlechaczBach.jpg

バッハ J.S.Bach (1685-1750)
「主よ、人の望みの喜びよ」 “Jesus Joy of Man’s Desiring”
マイラ・ヘス編曲 Transcr. Dame Myra Hess
ラファウ・ブレハッチ (ピアノ) Rafał Blechacz (1985-)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 00289 479 5534 (2015)

ブレハッチは、編者自演の録音よりもわずかに遅いテンポで弾いてくれる
いよいよ一日が終わる。夜
照明をほとんど消したステージでピアノが鳴る
時間が度々止まる微かな音が聞こえるような気がする
バッハの旋律は、その中を唯一止まらずに細くたなびいて行く
何か聞こえるか聞こえないかの微妙な時間が来る

チェンバロの響きをリスペクトする現代ピアノ奏法  J.S.バッハ

初聴楽は本を読みながらでしたが、!結局は聴き入ってしまいました☆

BachGoldbergLifschitz.jpg

バッハ Johann Sebastian Bach (1685-1750)
ゴルトベルク変奏曲 "Goldberg-Variationen" BWV988
コンスタンティン・リフシッツ Konstantin Lifschitz (piano, 1976-)
オルフェオ C864 141A (2012)

この曲を初めて聴楽したのはたしか2000年、35才の時だったか
タイトルだけは知っていたんですけどね、何か難しそうな印象があったなぁ
何となくのイメージより、実際に聴楽してどんな風に気に入り
またどんな風に気に入らないか見極める…
聴楽姿勢に変化の兆しが出たのが今から15年くらい前だったんですね

個人的にはピアノでの演奏が好きですね
チェンバロは、距離をおいて幽かな典雅さを愉しむには最高の楽器ですが
私が聴楽した録音は、うむむ、楽器が「目の前にあり過ぎる」感がハンパなく
いささか疲れる感じがするんですね
ということで、ピアノ盤はこれまでに10種程度を聴楽して来ましたが
ここに来て、ついに「超えた」録音が登場しました

リフシッツは初聴楽。彼は17才の時にもこの曲を録音していますね (Denon)
(しかし、フツー17才でこの曲は録音しないだろ☆)
今回は、36才になる年の録音で、約20年ぶりの再録音
聴楽してちょっと驚いてしまったのは、この曲におけるピアノの音

私がこれまで聴楽して来た盤は、ゆったりとしたテンポで
「しっとりした」感じの音で運んで行く感じのものでした
今まではシフ盤 (ECM)がお気に入りだったのですけどね

リフシッツの奏法による部分が少なからぬ要因とは思いますが
彼の出す音は「しっとり」という感じではありません。しかし…
しっとり感を完全に閉め出すまでには行かない「軽やかさ」がある
不思議だ…、何とも言えない「清潔感」とでもいうのかな

響きに「水分」があるとすれば、完全には乾ききってはいない
かといって「過多」の方向にも行かない、不思議な端正さを感じます
この「ひたひたと進む」ことに迷いが感じられない、明晰寄りの演奏…☆
しかし、「全てを明快に」とまでは行かない所で寸止めしている
チェンバロを顕彰 (リスペクトか?) するような現代ピアノの鳴らし方
やっぱり「おっさん」になってからの再録音
周到な準備と研究の賜物とでも言うのでしょうか? 
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