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春爛漫の響き☆   プロコフィエフ

思わず、キタキタ~という感じの響きなのです☆

JurowskiCPO9996102.jpg

プロコフィエフ Sergey Prokofiev (1891-1953)
バレエ《シンデレラ》から第19曲「舞踏会に向かうシンデレラ」 (1944)
Cinderella Op.87 Act l - 19. Cinderella on her Way to the Ball (1944)
ケルンWDR交響楽団 WDR Sinfonieorchester Köln
ミハイル・ユロウスキ (指揮) Michail Jurowski (conductor)
ツェーペーオー CPO CPO 999 610-2 (2CDs, 1999)

このスイング感、もう惹き込まれてしまう~☆
魔法のかかった馬車に乗り、王子の居城に向かうシンデレラ
開幕から夢幻の世界を漂うバレエですが
時々、この曲のような強烈パワー炸裂の堂々とした音楽が来る
これだからプロコフィエフはやめられない☆

何て言うのかな、王子に会えるかも知れないという
シンデレラの希望を乗せて進む音楽というのでしょうか
ちょっと憂鬱な感じのする旋律がグイグイと引っ張る!
近代管弦楽の独壇場とも言えるのかな☆

燦燦と鳴る大管弦楽の醍醐味はこの瞬間に含まれるのでしょう
加減せずに鳴り響く期待の音です!

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ピアノソナタ全曲!座右の演奏☆Part 3   プロコフィエフ

◇第8番変ロ長調Op.84 (1944)
演奏時間が30分前後にもなる最大規模のソナタ
第7番とは全く性格の異なるもので
静けさを湛えた湖のような神秘的な大気が支配します
ちょっと最初はとっつきにくいかも知れませんが
響きの交錯を味わうようになると、素晴らしく株が上がる曲です

第3楽章最後の燦燦たるフィナーレが最大の難所
そこまでは良くても、ここで?な演奏が大半を占め
私の場合、ここを切り抜けた録音のみが座右盤の資格を得ます

真打は第6番でも出た、フランソワ=フレデリック・ギイ兄さん(Naive)
統一された雰囲気、突出しないがほぼ完ぺきに近い技巧
第3楽章フィナーレも眩いばかり☆
兄さんにはソナタ全曲録音してもらいたし!
guyprokofiev.jpg
ギイさん再登場。是非ソナタ全曲録音を!

◇第9番ハ長調Op.103 (1947)
プロコフィエフ最後の完成されたソナタで、初演はリヒテルさん
各楽章の最後で、次の楽章の第1主題を提示します
で、第4楽章の最後で第1楽章の主題が帰ってくるんです
作曲者独特の跳躍や旋律線はありますが
ハ長調で遊ぶという感じでしょうか
遊ぶと言っても、遊ぶのが作曲者ですから
ファンとしては、もうたまりません
時折チラっと見える童話的雰囲気が暖かみを感じさせます

真打は、最近の録音で、ピーター・ドノホーさん (Somm)
演奏時間だけみると、非常に早足に感じられるのですが
不思議に実際の聴楽では、そんな風には思えない
そう思わせないのがどのようなテクニックなのか、よくわからないのがいい☆
不明瞭な箇所のない、見通しの良い演奏です

◇第10番ホ短調Op.137 (1953)
作曲者最後のソナタで、43小節を書き、未完成
冒頭は、Op.54のソナチネから序奏の素材として引用し
それが過ぎると、何とも感傷的な旋律が出現し
最後はそれが単音の連なりとなり、ふっと途切れる
何とも不思議な感慨に浸れる音楽なのです

ProkofievDonohoeVol2.jpg
地味に名手のドノホーさん☆

童話的な雰囲気が第9番よりも盛られていて
この先、何か新境地があるような気にさせてくれますが
実に惜しいことに、作曲者は永遠の眠りにつきました
座右盤は第9番と第10番を収録したドノホーさん(Somm)が再度登場☆

ピアノソナタ全曲!座右の演奏☆Part 2   プロコフィエフ

◇第6番イ長調Op.82 (1940)
私はこの第6番でソナタ全曲を聴楽し終えたのですが
全曲聴了するのに、20年弱かかってます
比較的録音の少ないソナタでしたが
今やコンクールでもよく採り上げられる曲になりました
未来の旋律とハーモニーが錯綜する魅惑の難曲です

リヒテルの回想録なんかでは
プロコフィエフが出来たばかりのソナタを友人達の前で演奏し
意見をいれて微調整をしていく場面が印象的に語られています

曲の印象を鮮烈に運んで来たのがヴラディミール・アシュケナージさん(Decca)かな
あくまでインテンポでバリバリ弾くその躊躇のなさに圧倒されます
残響感たっぷりの不思議な空間をプロコフィエフのソナタが進む!

guyprokofiev.jpg
ギイ兄さんの正拳突き☆

そして更に1枚真打登場。フランソワ=フレデリック・ギイさん(Naive)です
スピード感を強く意識させる演奏ではないのですが
細部の作り込みが驚異的というか
美しい強打の破壊力はなかなか。跳躍も見事に決まり
難所を難所と全く思わせないニクい技巧で魅せるのです!


◇第7番変ロ長調Op.83 (1943)
暗い情熱と全開放のパワーで驀進する。20世紀ピアノ音楽代表の一つ
私は日本人奏者のライブをFMで聴楽したのが初めてでしたが
(おそらく中村(金澤)攝氏のパフォーマンスだったと思う)
第1楽章の冒頭、怒涛のトッカータ風音型を聴楽した時、全ての時間が止まりましたね☆

先日投稿したデニス・マツーエフさん(RCA)の演奏は、何が新しいかというと
「軽々と弾いているが、軽くない演奏」になっていることかな
この曲は第3楽章がコケる演奏が少なくないので、最後まで気の抜けない曲なんですが
次第にクレッシェンドが広がって「ぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお~☆」と雄叫びしてしまう!

VinnitskayaProkofievSonata7.jpg
今や大活躍のアンナ様☆

そして、真打は、アンナ・ヴィニツカヤさん (Ambroisie)
先日来日してプロコの第4ソナタを演奏し、日本での知名度も上昇中
彼女の演奏はもう左右の手の完全なる調和です
寸分の隙もなく、力感に不足する瞬間などは皆無
近寄ると切られるような鋭さがピカイチですよ☆

ピアノソナタ全曲!座右の演奏☆Part 1   プロコフィエフ

プロコフィエフのピアノソナタ
第1番ヘ短調Op.1 (1910)、第3番イ短調Op.28 (1918)
第5番ハ長調Op.38(original, 1923), 135(revised, 1954)

いきなりですが
この3曲+1改訂版については、座右録音と呼べるものは
まだ出ていない感じでしょうか

第1、第3番は、学生の演奏発表では頻出の作品で
私もあちこちで学生演奏を聴楽したことがあります
単一楽章で演奏時間も7~8分ですが
両曲とも劇的な展開をしますから、結構ウケる音楽です
(特に第3番のインパクトは強烈!)
が、意外にこれを録音して長く残すような奏者がいません
ソナタ全集の一環で出るような形が大部分ですね
まぁ、ドカンと弾いてくれる人の登壇を心待ちにしています

◇第5番ですが原典改訂とも、もしかしたら
プロコフィエフのソナタで最も録音の少ない曲ではないでしょうか
創作初期の荒々しさが一段落し、謎めいた表現で展開する
(これがハ長調?という異常な洗練度がイイ☆)
私の最も好きなソナタの一つなんですけどねぇ
十数年前に、東京芸大の教官、大学院生による
プロコソナタ全曲を含むピアノ作品連続演奏会がありましたが
その時の大学院生の方の演奏が絶妙なテンポで印象的でした

◇第2番ニ短調Op.14 (1914)
この曲の当時の評には、思わず笑えるものがありますね
「中央アジアの草原を行くマンモスの突撃を思わせる」
「恐竜の娘が音楽院を出たら、彼女の演奏会ではプロコフィエフが弾かれるだろう」
などなど、ナンセンスの続出という…
これらは日本を経て渡航したアメリカでの評ですが、らしいですねぇ☆

この曲の座右演奏と言ったら、何と言ってもリヒテルさん (1915-1997)でしょう
彼は第7、第9ソナタの初演奏者ですが
晩年までに渡り、一番演奏回数の多いのはこの第2番じゃないかな
4つの楽章がそれぞれ個性を主張した詰め合わせのような楽しさ!
方針を間違えると、何とも小さくまとまってしまう危険もありますが
そこはさすがにリヒテルさん。豪壮に鳴らしております
彼の録音数は、ライブも含めると数えきれないくらいあるでしょうね
とりあえず、Melodiyaの録音にしておきます

RichterMelodiyaMelcd1001677.jpg
説明不要。巨匠の18番演奏でしょう!

◇第4番ハ短調Op.29 (1918)
日本滞在中のプロコフィエフが、知己となった大田黒元雄氏のために
「これは本当の音楽愛好家のための曲です」と爽やかに演奏した曲
仄暗い出だしから、ハジけまくる終結まで
10代の頃の作曲ノートに一緒に書かれていた第3番とは
趣の異なるスケールの大きな曲です

この曲は新しい人が印象に残っていました
エフゲニア・ルヴィノヴァさん (Avi-Music) の録音が鮮烈ですね
輝かしいタッチというのかな、音が強靭で熱い趣
堂々とした楷書演奏で一貫させているのがよろしいっ☆

RubinovaProkofiev.jpg
迷わずジャケ買い!もちろん演奏も☆

次回は第6~10番に登場してもらいますが
こちらには全曲に座右演奏がありますよ☆

怒涛のクレッシェンド☆   プロコフィエフ

何となく購入してみた録音でしたが
一聴してぶっ飛びました☆


DenisMatusevCarnegie.jpg

プロコフィエフ Sergey Prokofiev (1891-1953)
ピアノソナタ第7番変ロ長調作品83 Piano Sonata No.7 in B flat major Op.83 (1942)
デニス・マツーエフ (ピアノ) Denis Matsuev (piano)
RCA 88697291462 (2007)
(ディスクユニオン新宿クラシック館にて捕捉)

これまで聴楽して来たこの曲の録音中でも有数のインパクトです
(私としてはベスト演奏の一つであると認めざるを得ません)
マツーエフは、1998年チャイコフスキーコンクールの覇者
これまでに多数の録音を発表していますね
剛腕奏者として評価にはバイアスがかかっている感じですが
私は「剛腕」はあっていい資質だと思っていて
曲の方でもそれを待っていたという感じの演奏になっています

演奏時間は(7:56/6:45/4:01//18:42)ですが
第3楽章は、実質3:08ほどの演奏で
(残りは拍手が収録されている)
実演としてもかなりの速度になっています

カーネギーホールでのライブ録音ということで
気合は十分に入っていたことでしょう
ピアノが打弦する楽器だというのがよくわかる
鋼が「ビィ~ン」と鳴るような感覚というのかな

第1楽章の響きからして今までとちょっと違う
どちらかというと、左手が強めに聴こえるのが新鮮です
(マツーエフはもしかしたら左利きなのかな)
激しく熱い左手のパッセージがノリを作り出しているな

音を細かく区切らず、残響を大切にしているというか
響きの中で細かいパッセージが炸裂する、なかなかの演出!
(ペダルの使い方が独特なのかも知れない)

第1楽章アレグロの勢いが、第2楽章に残ってしまう演奏も多い中
しっかりブレーキを踏んでくれたので一安心
楽章最後で明滅する音の連続は、静寂を感じさせてくれました

でもって第3楽章!
音楽をブロックごとに分け過ぎて、緊張感の落ちる演奏が多いんですが
今回は違った、全く違っていた!
楽章をいくつかのクレッシェンドの連続として捉え
各クレッシェンドの音の増大が緊張感を漲らせます
第1楽章と同様、強烈な左手のパンチ力がノリを支え
最後の方のド迫力はもうさすがプロとしか言いようがありません☆

演奏終了と同時に怒涛のような拍手が!
アメリカの聴衆はリアクションがストレートだな☆
もちろん私も脳内大拍手が止まりません!
プロフィール

quietplace

Author:quietplace
聴楽記へようこそ!
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