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ノリで聴かせる「ハルサイ」☆   ストラヴィンスキー

リズムと打撃の快感が
耳の前をアッと言う間に通り過ぎて行きます☆

NottStravinsky.jpg

ストラヴィンスキー Igor Stravinsky (1882-1971)
バレエ音楽《春の祭典》 (1913)
バンベルク交響楽団 Bamberger Symphoniker
ジョナサン・ノット (指揮) Jonathan Nott (conductor)
テューダー Tudor 7145 (2006)

指揮のノットさんは説明不要、東京交響楽団の音楽監督です
さっきWikiで調べたら、去年から
スイス・ロマンド管弦楽団の監督も兼任してるんですね
2000年から2016年までバンベルク交響楽団を率いていましたが
録音がスイスの激渋レーベル、Tudorから出ているためか
なかなかその様相がわからなかったという感じかな

ノットさんは、広範なレパートリーに加え
現代音楽のスペシャリストでもあるので
ストラヴィンスキーはどう料理しているのか関心大なのでした

演奏時間は(15:36/18:41//34:17)で
第1部が結構速めに聴こえるんですよね
「春のきざし」の和音の刻み以降
次第に速度が上がって来るんですが
こういうテンポアップって今まであまり聴かない感じがしました

楽器が次第に重なり、厚みが増すと共に
スピードも、実に僅かながら上げて行くのですが
この効果は、なかなかにインパクトあるものです

残響とかは比較的少ないと思いますし
潤いとかはやや削いで、先鋭な乾いた強烈な音の応酬といった趣ですが
リズム的に実にノリが良くて
実際の演奏時間以上にスピード感あるように錯覚してしまいます

しかし、この曲のリズム展開は、やはり作曲者の天才を感じます
第2部「選ばれし生贄への賛美」なんて
ティンパニのパートに合わせて手を打とうとしても
絶対にリズムが合わせられないですもん
何か、通常人が日常で体験しない拍子感とても言うのかな

難技巧曲の幻想的側面☆   ストラヴィンスキー

一つの作品の中にもいろいろな側面がある
これを改めて認識させられる演奏に遭遇しました


ChristopherParkRussian.jpg

ストラヴィンスキー Igor Stravinsky (1882-1971)
「ペトルーシュカ」の3楽章 Trois mouvements de Pétrouchka (1921)
クリストファー・パーク (ピアノ) Christopher Park (piano)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 476 382-5 (2009)
(ディスクユニオンお茶の水クラシック館にて収穫)

前回のロウさんに続くUniversal Korea第2弾
パーク氏も既に録音を数点発表し
共演オーケストラもかなりの数になる若手ですね
メジャーレーベルのローカルリリース?はなかなかに面白いですよ
日本での発売になるのは、本当に氷山の一角なんですね

今回のペトルーシュカですが
精妙な機械のように怒涛の進行をする録音を今まで聴楽して来ました
しかし、意外にもパーク氏は管弦楽版が本来持っている幻想的な側面
これをふんだんに織り交ぜて楽しい演奏を展開しています
フレディ・ケンプ氏の演奏(BIS)とは対照的な個性です

演奏時間は(2:53/4:57/10:08//17:58)と、たっぷりな感じ☆
一気呵成に場面を切り替えて行く方向性ではないですね
ふっと音を弱めたり、息の長いクレッシェンドで
力を溜めに溜めて荒々しい打鍵に到達したりと
不自然でない緩急が実に心地良いんです

ちょっとこれは「耳からうろこ」だぞ☆

しかし、最初の「ロシアの踊り」の最初のパッセージからして
各指が打鍵する音を揃えるのはプロでも難しいでしょうね
(唯一聴楽した実演、田代薫さんのパフォーマンスは素晴らしかった)

パーク氏の演奏は、豪快を前面に押し出したものではありませんが
技術はそれのみを押し出すものではないですしね
瞬間的なグリッサンドなど、局面毎のギミックを確実に聴かせてくれます

Hyperionで活躍しているアムラン氏などは、この曲を
「技巧をみせびらかすための曲」として演奏しないようですが
パーク氏の録音を聴楽したら、考え直してくれるかも知れません☆

ここからが20世紀☆   ストラヴィンスキー

快適なテンポで現代的な澄んだ音響が駆け抜ける約20分☆

EijiOueStravinsky.jpg

ストラヴィンスキー Igor Stravinsky (1882-1971)
バレエ組曲《火の鳥》 (1919年版) The Firebird Suite 1919 version
ミネソタ管弦楽団 Minnesota Orchestra
大植英次 (指揮) Eiji Oue (conductor)
リファレンス・レコーディグズ Reference Recordings RR-70CD (1996)

近年、録音では全曲版のリリースが主流な感じで
組曲はあまり聴かれなくなった気もしますが
いざ聴楽すると、そのまとまりの良さに驚きます

1「導入部」 (2:53)
2「火の鳥と踊り」 (0:16)
3「火の鳥のバリエーション」 (1:22)
4「王女たちの輪舞」 (4:44)
5「魔王カスチェイの凶悪な踊り」 (4:59)
6「子守歌」 (3:33)
7「大団円」 (3:00)
(Total Time//20:47)

レーベルは優秀録音で知られているところですが
私的には結構癖のある録音ポリシーだと感じています
それが吉と出るか、その逆かは聴楽しないとわからない
今回は当たりでした☆

第1曲では、低音弦の更に下、大太鼓の持続音が凄い
短い曲だし軽い気分での聴楽をと思いつつ
(嬉しい方に)たまげてしまいました
全体的に極低音、高音がとても聴楽しやすく
実に自然に溶け合う感じがしますね

わずか16秒の第2曲だけでも、作曲者が天才だと十分にわかります
(この曲で最も天才的な箇所だと勝手に思ってます)
羽ばたく度に、何かキラキラとした銀粉を散らしていくような音響
火の鳥の主題は、それ以前の音楽とは一線を画す
ここから20世紀なのだという輝かしい瞬間があると思う

浪漫派っぽい情熱的な旋律と
キンと冷え、冴えわたる音響を同居させ
しかもアッと言う間に終わる
バッハから現代音楽まで考えると一番明快に捉えやすい
歴史的に「ちょうど中間点」の音楽と感じます☆

アッと言う間の16年☆   ストラヴィンスキー

もうすぐラトルのベルリンフィル最後のシーズンですな☆
定期の最後がマーラーの6番というのが、何というか、彼らしいな

RattleStravinskyWarner.jpg

ストラヴィンスキー Igor Stravinsky (1882-1971)
バレエ音楽 《春の祭典》 The Rite of Spring
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 Berliner Philharmoniker
サー・サイモン・ラトル (指揮) Sir Simon Rattle (1955-)

このCDは、EMIがなくなる寸前に出たと思いますが
そこら辺のドタバタで、不運にもあまり話題にならなかったのかな
(このCDがEMIラストレコーディングだったのかも)
販売店舗でも煽っていたようには感じませんでした

ラトルの録音自体、不思議にも殆ど持っていなかったので
中古店で未開封の状態のものを買って聴いてみましたが
これが「凄い」の一言

この曲で「ここをこうやって欲しい」というのが
おそらくは、全て実行されているような気がします
しかし徹底ぶりがハンパない、いろいろある中でも
後半の打撃11連発の所で
弦のアルコがここまではっきり聴こえるのは珍しい気が☆
超高度なレベルの模範演奏みたいな趣です
(到達が困難なレベルの模範って何だ?)

好き嫌いが分かれる部分はといえば、録音の特性によるものなのか
「あまり煌びやかな感じがしない」「色彩感は地味」かな
関係あるのかないのか、ジャケットもモノクロですし☆

不思議なことに、ラトルの録音には注意を払っていませんでした
EMIが嫌いなんてことはなかったのですが
「ラトル・ベルリンフィルなら凄くないことはないだろう」
という先入観が変な邪魔をしていた感じがしないでもない
そんなこと言っている間に、彼のベルリンでの仕事も殆ど終わりかけている

15年前、大いに期待してマーラーの5番を聴楽した記憶が蘇ります

彼の在籍期間は16年、アバドさんより4年多かったような気がしない
EMI - Warner間の混乱があったせいかは知らないけれど
この混乱に乗じたかのような
ベルリンフィルレコーディングズの配信への転換
なかなか頑張ったと言えるんじゃないかな
凄い凄いと言われて聴かなかった私が悪いんです(笑)
冷静にEMI-Warnerラインの録音も聴楽してみよう☆

奇天烈…しかしジャズ☆   ストラヴィンスキー

作曲家にとって、前後関係なんてどうでもよいから
「おや?」と思わせて聴かせてしまえば万々歳というところでしょう☆


StravinskyDGchamber.png

ストラヴィンスキー Igor Stravinsky (1882-1971)
エボニー協奏曲 Ebony Concerto
アンサンブル・アンテルコンタンポラン Ensemble Intercontemprain
ピエール・ブーレーズ (指揮) Pierre Boulez (1925-2016)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 00289 477 8802

CDのリッピングを終えると、次はタグの修正に入りますが
MediaMonkeyは、この時にリップした音が聴けます
でもって、「な、なんだこりゃ~☆」みたいにこの曲が始まりました

全曲でも8分52秒。一聴してストラヴィンスキー風ジャズなんですが
Wikipediaを読むと、ジャズバンドの依頼で書かれてるんですね
作曲は1945年、彼は63才。大家の解釈するジャズですか!

楽器編成はWikipediaを見てもらうとして、まぁ小型のバンドですね
全合奏とかはなく、組み合わせを工夫して
鳴ってるのは、基本現代音楽のそれなんですが
「ここぞ」というところで、チラッとモロなジャズのパッセージを出す
これがとにかくウマイ☆

管楽器って、1つでも結構な音量であることを再認識
時折打たれるバスドラムも心地よい☆

管楽器の扱い方なんて、モロ中期以降のストラヴィンスキーなんですが
彼はジャズを書こうとしたのか、そうじゃないのか
結果として、実にユニークな音楽が出来ちゃったという感じでしょうか

時期的に近い作曲に「サーカス・ポルカ」があり
曲が抱えているものに近似性があります

しかし、現代音楽とジャズの両サイドに少なからぬ衝撃だったと思いますよ
だって両陣営とも、この曲以上のものを作らねばならなくなったのですから☆

(指揮)と書いてしまいましたが、ブーレーズは指揮したのかな
この曲くらいの規模だと指揮者がいないとこうはキマらないと思います
しかし、ブーレーズ、どういう表情で振っていたのかな☆

楽しい~!
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