ピアノソナタ第2番を聴楽☆   ラフマニノフ

約10年前に初聴楽の曲でしたが
今回やっとですが、何となくわかって来ました


RubinovaRachmaninovPS2.jpg

ラフマニノフ Sergei Rachmaninoff (1873-1943)
ピアノソナタ第2番 変ロ短調 作品36 (1931年改訂版)
Piano Sonata No. 2 in B flat minor op. 36 (1931 version)
エフゲニア・ルヴィノヴァ Evgenia Rubinova (1977-)
Avi-Music 8553249 (2004)

本年第1弾投稿で聴楽したルヴィノヴァさんの第1弾リリースです
2004年の録音を2011年にリマスターしていますが
彼女がリーズ銀賞を獲得した翌年の録音です
何らかの事情でお蔵入りしていたとしても
今回のこのリリースは嬉しいですね

この第1弾では、ジャケットが「大人の女」路線だったのが
第2弾 (プロコ) では、髪を少し切り、目元のメイクを変え
(Classical の奏者としては珍しいメイクの印象があるかな)
「かわいい路線」とでも言うのでしょうか、ハハハ
そんなことどうでもいいんですけども(苦笑)
個人的には第2弾かな☆

RubinovaBackInlay.jpg 
こちらは第2弾プロコの裏ジャケ 

ラフマニノフの第2ソナタについての印象ですが
「どうにも掴み所のない曲」というものがありました
今回の聴楽にしても、一度では?だったのでした

二度目に行く前に、ちょっとネット情報を補強しましたが
第1楽章の2つの主題、特に第1主題は
いかにもラフマニノフらしいというか
ピアノ音楽の贅沢満喫といった巧みな変形を施され
楽曲全体に散りばめられているようですね

分厚い音響の中に、この主題が微かに存在を主張する
そんな箇所を聴き取って、「なるほどなぁ」なんて
「発見」を連続した感じの聴楽となりました
この投稿を書くまでに3回全曲を聴楽して
切り詰められた第3楽章に関しては
構成の妙を感じる取るために、5回目の聴楽まで行きました
ソナタと呼ぶことは出来るでしょうけど
私は、フランクの「前奏曲、コラールとフーガ」を思い出しましたね

曲の特徴を一たび知れば
個人的には、改訂版はちょっと短い(特に第3楽章が)気がします

ルヴィノヴァさんのピアノ鳴らし方は、とても壮大であると同時に
第2楽章冒頭の静けさとか、聴き所の間口が広いと感じますし
振幅の極端さが耳に残らないのが成功だと思いますよ
こういうのを「表現力」と言うのかなぁ
ラフマニノフのピアノ曲は、「インテンポ」で表現することの不可能な
天衣無縫というか、とにかく自在な趣があり
「ピアノ演奏のための機械的技量」のその先を試されるのでしょうね
今回はこの曲の魅力が初めて体感出来たのがラッキーなのでした☆



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外国で活動し続けるということ   ラフマニノフ

彼女の余裕ある打鍵は、時々無性に聴楽したくなるんですね

OgawaRachmaninov23.jpg

ラフマニノフ (Sergei Rachmaninov 1873-1943)
ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18 Piano Concerto No.2 in C minor Op. 18 (1901)
ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 作品30 Piano Concerto No.3 in D minor Op. 30 (1909)
小川典子 Noriko Ogawa (1962-)
マルメ交響楽団 Malmo Symphony Orchestra
オウェイン・アーウェル・ヒューズ Owain Arwel Hughes
ビス BIS CD-900 (1997)

この盤の存在に気付いたのは、確か2000年頃かな
当時の私は、日本人が外国レーベルで協奏曲を録音する
かつ、日本国内取次店の押しでなく、今も現役盤であるという
そんなことは全く自分の想像を遥かに上回ることでした

小川さんの実績は、当時も今でもかなり凄い方でしょう
彼女はこの厳しい世界で外国を根拠地にして淡々と弾いて来たんですね
このように生き残っている原因は何かと、自分なりに考えてみましたが
「とにかくオーソドックス」これに尽きるんじゃないかと思いますよ
技術にしても表現力にしてもね
この両方を兼ね備えていないと、コンスタントな活躍は無理でしょう
そう言えば、ラフマニノフも亡命してからの生活に賭けた人でした

このラフマニノフの協奏曲にしても、究極の明晰まではいかなくても
非常に明晰かつ余裕があり、しかも堂々とした音が終始続いて聴こえます
盛り上げ方なんかも、非常に周到と感じる
大抵の奏者だと、大体聴楽していて、あるんですよ
「えっ!、ちと残念だな」とか「ここでこう弾くのかよ?」なんてのがね
でも、彼女の演奏に関しては、少なくともそれは私には全くわからない
この曲に関しては本当に多数の盤を聴楽しましたが
今も私のCD棚に生き残っているかなり希少な演奏です

そんな人でも、全集の製作が可能なほど海外は甘くない、と思っていたら
今年になって出ましたね、残りの曲と、嬉しいことに《パガニーニ》変奏曲も
更に驚いたことには、今回の盤は最新録音ではなく
大体全4曲が数年の間に集中して録音されています
どういう事情が潜んでいるんでしょうね。不思議なことです
(ドビュッシーの全集も最後の1枚の発売に数年かかっている)
しかし発売にたどり着いたのは本当に喜ばしい限りですよ

内田光子さんのレパートリーなんかにも挑戦して欲しい気がします

キング・オブ・ピアノ協奏曲   ラフマニノフ

こういう曲があるんですから、ピアノというのは幸せな楽器です

RachmaninovHough.png
Rachmaninov (1873-1943)
Piano Concerto No. 2 in C minor Op. 18
Stephen Hough (piano)
Dallas Symphony Orchestra
Andrew Litton
Hyperion CDA 67501/2 (2004)

珍しく過去に書いた投稿を読んでみたのですが
当ブログの3本目の記事で、「自己流3大協奏曲」をネタにしています
今もこの「ラフ2」がキング・オブ・ピアノ協奏曲というのは変わりませんね

この曲の初聴楽は結構遅くて、25才くらいの時でしょうか
Boret/Dutoit盤(Decca)とはっきり記憶していますが
当時は音楽自体の勢いとかに聴楽の醍醐味を感じていまして
あまり印象には残らない曲になっていましたね
(併録のTchaikovskyの1番も同様でした)
協奏曲の愉しみ方がわからなかったのでしょう

協奏曲…独奏楽器1台のために、他の全ての楽器がサポートに回る
意外にも、交響曲や歌劇にもない孤高の演奏形態かも知れない!
んじゃ、これを愉しむにはどうしたら良いのか?

私の場合は、独奏楽器の実演に触れたのが鍵でしたね
ピアノ1台でも大変な轟音がなる時もあるし
「ピーーン」という音1本になる時もある
(弦楽器や管楽器の場合にも、これは共通しています)
1台の楽器の表現力の幅に現実に触れて、考えが変わりました
(室内楽や器楽への愛着への最初の関わりでもありましたね)

それ以降は、何曲ものピアノ協奏曲を聴楽しましたが
この楽器の響きの豊穣さを最も堪能出来るのは
私にはRachmaninovの一連の作品ということになります

このHyperionの録音は、かなり話題になりましたね
一気にPaganini狂詩曲を含む全集で出ましたが
第2番は全体にやや速めのtempoを採用し、特に第1楽章冒頭は…
これは作曲者自演の録音を範としたのでしょうか
(それでも自作自演より10秒ほど遅いです)
Hough(ハフ)自身が書いたブックレット冒頭の文には
tempo設定の理由が書いてあります

これはこれで私は拒否反応は持ちませんでした
速めのtempo設定で浮ついた感じにもなっていないし
ペダルの踏み方は工夫しているのだろうと思うのですが
特に音が軽いという感じも持ちませんでした

それまでに聴楽して来たこの曲の演奏だと、あまりの轟音に
時々ごった煮みたいに聴こえる瞬間が多かったのですが
このHoughの行き方は、その辺がクリアになって
(いやぁもう物凄い超絶技巧なんだろうなぁ)
Rachmaninovの独奏パートの構造がよくわかると思います

おそらく、聴衆は冒頭のtempoに度肝を抜かれたと思いますが
(この録音はライブです)
Houghの「俺はこれで行くぞ」という気迫に対して
聴衆が次第に納得していくように感がられるのですね
皆の耳と目がHoughに釘付けというか
これこそ協奏曲の本当に醍醐味なんでしょうし
演奏者としてもこれ程の恍惚は稀じゃないかと感じますよ

この曲の通例ある姿に疑問を呈し
全曲演奏チクルスを通じて一貫させたHoughは立派だと思いますし
それを発売したHyperionもまた、凄いとしか言いようがありません

演奏終了直後の聴衆のリアクションは凄いです
例の「ジャンジャカジャン!」と出た瞬間
「ウゥゥワァァァーーオウ!」と感嘆が見事に収録されています
私も同じリアクションをしてしまいましたからね。ハハハ
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