清澄…清浄…   サティ

気がつくと聴こえて来て、いつの間にか消える…、これを繰り返す

SatieMD+G.jpg

Satie (1866-1925)
Piano Music Vol. 5
Prelude en Tapisserie (1906)
Six Nocturnes (1919/1920) and other works
Steffen Schleiermacher (piano)
MD+G 613 1067-2 (2002)

何がインパクトがあるかと言えば、このシリーズは
全5枚でありながら、Gnossienne を除いては
Gymnopedie や Je te veux 等の有名曲が一切収録されていないことかな
以前、SatieのCDを探していて「これは!」と思ったのですが
「有名曲がないじゃん!?」と小さく驚いて
「入ってないようだけど?」という趣旨のメールをMD+Gに送ったことがあります

こういうメジャーでないレーベルは、愛好家を大切にするんですね
私はここのCDは結構所持していて
「普段はコレコレを聴楽して楽しんでいるなり」と前書して送りました
返信は結構すぐに戻って来まして
「入ってないみたいと思う君は正しい!入ってないんだな
Schleiermacher氏の関心は有名曲でないところに行ってるみたいです
いつもウチのCDを聴楽してくれてありがとうでごわす」
てな感じでした。なるほどねぇ~

しかし、有名曲なしの収録、勇気あるなぁ。ウハハ
Gnossienneが辛うじて入っているのは、もしかしたら
商業的不安を感じたMD+G側の意向かしら?まさかね…

でもって早速に入手、曲名をよくわからずに聴楽を開始したのですが
不思議なもんで、どことなく「Satie作曲ではないか?」
そう思わせるものがあるんですよね

私はSchleiermacherの収録の狙いがわかるような気がしています
著名曲は、その題名やキャッチーな旋律に気が行きがちですが
その背後に息を潜めて佇んでいるような作品群の値打ち
これらを浮かび上がらせることに成功していると感じます

先頭に掲げたPrelude en Tapisserie 「壁紙としての前奏曲」
とSix Nocturnes「6つの夜想曲」
他にも多数収録されていますが
共通する点は、何と言っても「美しさ」「清浄」でしょうか
Schleiermacher (シュライエルマッヒャー) は、ゆったりしたtempoを選択
(このtempo設定は、5枚に渡って共通しています)

伝記によれば、Satieもその人生に非常に紆余曲折があった人ですが
その中で何を夢想していたのか…。作曲家って誰だって
心の中の「俺流究極の美しさ」を表現しようとしてモガくんでしょうけど
Satieの場合は、殊に清浄な光景を目の前にするような感覚を持ちます

世の中の混沌から逃避したいという気分の中で
ギリギリの所で研ぎ澄ましたような作曲をしていたのだと思いますが
どういうことか、鋭利な気分も漂わせながら
冷え切ったという感じもしません、むしろ、どこか暖かい…
触れてみた「暖かい」という感じではなく、う~む
作品の周囲から僅かに数度高い温度が保たれているという、そんな…

派手な色はついていないが、白い光を微かに反射している
小さな小さな宝石が奥の暗闇に連なっているというか
どうもそのように感じられて来るのですね
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quietplace

Author:quietplace
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