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個人的には、遂にアバド盤を超える演奏が出現したと言うか…
若い指揮者とあまり聴楽機会のないオーケストラが遂にやってくれました☆


ProkofievSokhiev5S.jpg

プロコフィエフ (1891-1953)
スキタイ組曲《アラとロリー》作品20 "Ala and Lolly" Schythian Suite Op.20 (1916)
ベルリン・ドイツ交響楽団 Deutsches Symphonie-Orchester Berlin
トゥガン・ソヒエフ Tugan Sokhiev (1977-)
ソニー・クラシカル Sony Classical 88875185152 (2013)

1980年の夏にアバド盤(LP)を初めて聴楽
その時のインパクトを凌駕する録音が35年間も出て来ず
「これぞ」と思って期待して耳を傾けるとスカスカの音響に気分が萎え~★

しかし遂に2016年「演奏会場に音が充満する感じ」これなんだよこれ!
2002年のロジェヴェン指揮読響の実演にて第4楽章大詰め
東京藝術劇場の大ホールが本当に音で満たされた
(ホールがワンワン鳴っていた☆)
この感覚を再び思い起こさせて且つ
アバド盤の絶妙のテンポ運びも思い起こされるような
そんな録音に出会えて嬉しいっす

確かに録音の難度が高い曲だと思います
下手すると、第1楽章冒頭の鮮烈な響きが、訳のわからない混沌に堕し
極端に速い第2楽章が軽薄なコントのようになったり
第4楽章前半の戯画的な行進曲の部分が
本当に「趣に欠ける枯山水」のようになってしまったり
同楽章の後半「日の出」の神秘さを
がちがちの4分の6拍子の強調により台無しにしてしまう
とにかく至る所に落とし穴と地雷が仕掛けられている音楽ですよ

絶妙のリズム感覚と、音の溶け合いに細心の注意を払って
やっと到達できるのが、この曲の「真の」再現なんでしょうが
「真か」かどうかは聴楽子個々の好みとしても
かなり核心を突いた演奏だと思いますね

今一度、大詰めの「日の出」の箇所ですが
ラトル盤 (EMI) 的なティンパニの追加はないようですが (胸をなでおろす)
アバド盤 (1977年) では聴き辛かったコントラバスの強奏が楽しめます
今回のソヒエフ盤は2013年の収録で、36年間の録音技術の進歩が
はっきりとわかりますねぇ☆

これまでの種々の録音は瞬間芸的に「プロコフィエフの大音響」を
散発的に知ることは可能でしたが (プロコフィエフ誤解の元凶かもね)
ここに来て、ハーモニー推移の妙と重厚巨大な要素も備えた
実に正攻法の優秀録音が登場した言えましょう

ソヒエフは、去年出た《イヴァン雷帝》 (Sony) もなかなかの演奏でした
プロコフィエフの「ツボ」がわかっているとでも言うのかな
注目の指揮者がまた一人増えて嬉しいです☆

やっぱ基本的にこういうエネルジコな音楽が好きだな
私ももう50才になりましたが、おそらく90才になっても聴楽してるな☆

コメント - 2

quietplace  2016, 04. 13 (Wed) 22:17

リベルテさんへ

ハードロック好きに人気があるというのはわかる気がしますね。全曲のテンポ設定がアバドさんの録音とよく似ていると思います。この曲の他の録音で、テンポ的にアバド盤と近いのものは少ない気がするんですよ。格トラックの時間を比較するとソヒエフの方がゆっくりしているのですが、実際に聴楽すると近いと感じるのが不思議ですね。だから今回のソヒエフが熟慮の末にこのテンポを選んだのだとしたら、そりゃ凄いことだなとか思います。

編集 | 返信 |  

リベルテ  2016, 04. 13 (Wed) 09:36

私もこの演奏録音そんなに良いですか?気になってはいたのでが。私もアバドでスキタイにはまった口です。クラシック好きの人よりハードロック愛好者のほうに人気があったようです。ご紹介ありがとうございます。

編集 | 返信 |  

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