ここぞとばかりのホルン大演奏☆   ブラームス

ゲルギエフのブラームスと聞いただけでも興味が大きいです
ロマン派をあまり遡るようなことはしない人ですが
この人流の展開はやっぱムチャクチャ面白いです


GergievLSOlive0733.jpg

ブラームス Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第1番ハ短調作品68 Symphony No.1 in C minor Op.68
ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra
ワレリー・ゲルギエフ (指揮) Valery Gergiev (1953-)
LSO ライブ LSO Live Lso0733 (2012)

交響曲全集に発展した録音ですが
発売当初の評判がイマイチだった記憶があるんですよね
確か演奏進行中に無音部分があったりして、良品と交換するとか
(店頭でも注意喚起の説明書きを見かけましたね)
とにかくツイてないなという印象がある録音です

録音は結構独特で、残響が少ないですね
LSOの本拠地バービカンセンターでの収録ですが
初めて録音における「デッド」とは何かがよくわかった気がします
響かないですね~
残響というものに普段から浸っている普通の聴楽子たちにとっては
かなり異色の響きに感じられたと思いますよ
(私だって一聴して驚いたくらいですから)

しかし…
だからと言って、演奏自体が?かと言えば、違う☆

第1楽章の展開部なんかは
「デッドな響きに敢えて挑戦」みたいな攻めの演奏ですよ
「この楽章こんなに熱い音楽だったかな」なんて
ある程度に熱い音楽だということは百も承知で
なおかつ今回、格別に熱い!何故だ?☆

冒頭からの音響に幾分か困惑した私でしたが
第2、第3楽章でもなかなかにハイテンションな演奏が続き
遂に迎えた第4楽章!

やってくれましたよホルン☆いかにデッドなバービカンも
このホルンの気合いの吹奏にはひれ伏さなければいけなかった
それくらい物凄い強さの音を響かせて
デッドな空間特有の、各楽器が全力でぶつかり合う生々しさもあり
もう笑ってしまうくらい気分が爽快になってしまう

一つの楽器の轟音に回りも目を覚ましたように鳴り出す
ここから一気の盛り上がりがハンパじゃなくなったですよ

演奏時間は以下の通り
(16:58/9:51/4:53/17:20//49:02)
第1楽章が長めになっていますが、こういうやり方があるんだなと感心しましたね
終わらないで欲しい、とか思いましたもん☆

ただもう、この人は上手いと思う☆   ショパン

意外にも、この録音は既に10年以上前のものなのですね
ショパンコンクール優勝から17年。時間が経つのは早いなぁ
彼はこれまでの人生の真ん中辺りでコンクールの勝者になってるのか☆

(指揮のディヴィスにも、まだSirがついてない)

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ショパン Frédéric François Chopin (1810-1849)
ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
Concerto for Piano and Orchestra No.1 in E minor Op.11
ユンディ・リ (ピアノ) Yundi Li (1982-)
アンドリュー・デイヴィス (指揮) Andrew Davis (1944-)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 477 6402 (2006)

この人は、ショパンまでのコンクール歴で1位が多いわけじゃないんですね
一番のタイミングで最高の状態を保持してショパコンをかっさらって行った
ま、こんな印象になります

デビューCDだったショパンの3番のソナタからして、なかなかの出来
彼は稀にみる「まともな技巧」の持ち主なんだなと感じます
大体、それくらいの技巧がなければ、まともなCDだって作れないと思う
2作目だったリストのソナタで「コケるんじゃないか」と思ったら
ちょっと格が違ったようなナカナカの出来でしたね
(リストのソナタ録音中では私的には5本指に入るよ)

以降、ちょっとEMIやWarnerをフラフラしつつ(この時期が心配だった)
またDGに戻って来ましたが、レパートリはあまり広げない方向で行くのかな
(ラフマニノフとかやって欲しいな)
何が飛び出して来るかと楽しみな人です

以前、プロコの第2協奏曲の時に書いたのと似た趣旨ですが
私的にユンディのピアノのいいところは、「とにかく迷いがないように聴こえる」ことかな
そりゃ彼だって人間だから、あるパッセージに苦手意識は持つでしょうが
そこら辺は人の見ていないところで何とかしてるんでしょう

レパートリを広げない、ということは、自分が生きないものに手を出さないということか?
(以前、名医は治らない患者は最初から診ないという話を聞いたことがある)
それにしても、彼が手を出したショパンは、もうトンでもなく難しい音楽だから
得意なもので勝負するのは誰だって同じなんだろう

今回の協奏曲では、もう本当に技巧が冴えまくっている
ショパンのこの曲を聴いて嬉しいと思うには、まず技巧はないとね
聴楽し終えて「楽しかった~」と思わせてくれる。プロなんだなぁと…

ユンディの場合、難所にさしかかる前の「躊躇」みたいなものは感じられず
難所だからこそ正面から行く、みたいな雰囲気があるんだな
でもってズバズバと弾いてしまう。もう信じられない
書いていて気づいたのですが
彼は、いかにも「自分は凄いんだぞオーラ」みたいのは出さないですよね
それでもってこの出来なんだから、余計にという感じになります

デビュー後、しばらくは木村拓哉氏に似ていることで話題でしたが
最近髪を短くしてからは、サッカーの長谷部誠氏に似ているような気がします
別にいいんですよ。ピアノの技巧が誰にも似ていなければ☆

大太鼓による大気の振動☆   プロコフィエフ

最近俄かに注目の指揮者、ジェイムズ・ガフィガン氏のプロコフィエフです
全集のピーク、第5でコケるわけには行きません☆

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プロコフィエフ Sergey Prokofiev (1891-1953)
交響曲第5番変ロ長調 作品100 Symphony No.5 in B flat major Op.100
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 Netherlands Radio Philharmonic Orchestra
ジェイムズ・ガフィガン (指揮) James Gaffigan (conductor)
チャレンジ・クラシクス Challenge Classics CC72584 (2016)

eClassicalというサイトでダウンロードしたものです
このサイトは、新譜をある一定の期間ディスカウントしているみたいで
(この期間法則がまだ読めない)
第1番とのカップリングで8.77USドルということで
私がダウンロードした日の為替レートだと999円でした

比較的に地味に進んでいるガフィガン氏の全集企画ですが
あと2曲 (第2と第4改)を残すところまで来ています
で、今回は第1第5と知名度の高い組み合わせ
しかし、軽妙な第1が最も有名というのは、私にはよくわかりません
プロコフィエフの持ち味の要素を備えている曲とはいえ
もっともそれが前面に押し出されているとも言えないと感じます

第5は、プロコフィエフの特色の最大公約数ですね。最高ではないと思う
むしろ、第2、第3、第6のような厳しい表情
第4初、第4改、第7のような平明、童話的な側面
それらが絶妙のバランスで配合されているのが第5でしょう

これが原因なのか、今も「旋律の魅力に乏しい」とか言われますが…
私なんかは、主旋律と絡む対旋律とかに萌えまくっているわけで
全く人それぞれな感じになっちゃいますね

演奏時間は以下の通り
(12:59/8:54/12:14/9:54//44:01)
この曲でこの時間は私見ではスローな気がするのですが
実際にはそんな感じはしないですね
楽章の中で急激なテンポ交換もしていませんし
インテンポで上手く運んだように思える演奏です
この慌てずコケずの速度のおかけで
各楽器どうしが瞬間的にハモるのが美しいです☆

小澤盤の特徴がピアノだとしたら、ガフィガン盤は大太鼓ですね
空気の振動を感じるような打撃が全編を覆い、雰囲気は満点
私的には、大太鼓も他の楽器とハモるように感じられる
(太鼓のチューニングが具体的な音高と合わせるのか知りませんが)
ピアノは、第2から第4楽章がよく聞こえます

今回の成功の一つとして、第3楽章をスピーディに通り抜けたことでしょうか
不自然なほど速くはせず、他の指揮者が妙なタメを作りたがる箇所でも
スルスルと抜けて行くのがわかり、思わずニヤリとしてしまいました

全体的に角張った、刺々しい感じを作らず
音の強弱を気を配りつつ、大きな振幅で着実に歩むような演奏で
近頃こういうのは珍しい気がするんですけども
去年購入した、第1弾の第3第4をまだ未聴なんですが、エヘヘ
意外な所から素晴らしい全集誕生の予感ですね☆

2017年、聴楽生活第2の黒船

何気なく歴史的な瞬間だったりして
LP→CDに次ぐステージ、(ハイレゾ)配信時代が始まっちゃいました
思い出してみれば、私のLP時代(1979-1987)、CD時代(1988-)と考えれば
CD世代と言えるのかな、暮らしを自身で仕切った上でのお金で購入という条件ならば
LP時代はなかったことになり、私は完全なCD世代とも言えてしまいますね

以後、CDと配信の年数が逆転するには、2047年を待たないといけません
その年は、私は82才になってまして、言い方としては
最後のCD世代ということになるんでしょうか?
次の予想もしなかった技術が出てくる可能性も低くありませんね☆

POPSの配信はMP3形式で既に10年前に始めていますが
Classicalについては、やっとという感じです
最初は、どの盤(て言い方自体もなくなるんですな)にしようかな
と考えていたところ

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モーツァルト Worfgnag Amadues Mozart (1756-1791)
交響曲第39、40、41番 Symphony No.39, 40, 41
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 Berliner Philharmoniker
サイモン・ラトル (指揮) Sir Simon Rattle (conductor,)
Berliner Philharmoniker Recordings Download (24bit 48KHz)

意外なことに、私はラトル指揮のCDを現在所持していませんでした
最初に聴楽してみるのに丁度良いと判断し、さっそくHPへ

為替レートの関係でしょうかで、価格は\3,000.00と書いてあります
最初300,000円かと思ってビビりましたが、よく見て安心、エヘヘ

支払いを済ませると、4種類の音源の内から選んでダウンロード
3,000円で4種類を全て購入したことになるので
他のデータも機会があればすぐにダウンロード可能☆
仮にデータを紛失した場合の再ダウンロードも可能☆
一度でもフォルダーの居場所がわからなくなったら
もう3,000円かよと思っていた小市民の私もこれで一安心

データをMediaMonkeyに登録するのに多少手こずりましたが、何とか成功
ジャケット写真は、上に載せたのが含まれてました
で、聴楽の感想なんです
ここまで来て全くレコード芸術誌的な表現で恐縮ですが
「温かみ」があるんですね
CDの、高い音域を削ってしまった代償というのはこれなのかな?
なんて思ったりもしましたねぇ
ヘッドフォンで大きめの音で聴楽しても疲れたりはしない
この辺も良い感じですね

結論→超気に入った!

配信は、ハイレゾに限らず、CDクオリティの音源にも私的には大変有効です
海外のPrestoClassical等のサイトでは、膨大な旧譜の中でも
配信可の音源が多いので (Prestoでは\1,790というのが多い)
これを利用しない手はないな☆
勿論、90年代80年代の録音は、ハイレゾでも800円を下回るものもあります

中古店で探してない場合、配信を探して、それでもダメなら
アマゾンのマケプレも発掘してみよう
まぁ、マケプレは、送られて来た実物が再生可能かどうか
実際に聴楽してみて初めてわかるから、配信のウェイトはやはり高くなるでしょう
なんて、日常の仕事ではあり得ないような頭の高速回転をさせてしまいました☆

こりゃまた面白くなって来たぞ!

ラン・ラン氏が淡々と弾く☆   ベートーヴェン

ラン・ランとユンディって年齢同じなんだ☆

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ベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第4番ト長調 作品58 Concerto for Piano and Orchestra in G major Op.58
ラン・ラン (ピアノ) Lang Lang (1982-)
パリ管弦楽団 Orchestre de Paris
クリストフ・エッシェンバッハ (指揮) Christoph Eschenbach (1940-)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon B0008725-02 (2007)

近頃DGと再び契約したラン・ラン氏の第1期DG時代の録音です
今年に入って彼とキーシン氏がDGと再契約しました
スゲェな、キーシン、ユンディ、ランランとは!それにユジャもいる☆
上手くバランス取って良い録音をして欲しいなと思います

アートワーク方面にも積極的な頃のラン・ランということで
CDジャケットも表裏共に載せておきます
彼の場合面白いのは「やらされている感」がないこと
ポーズなんかも結構積極的にネタ出しをしていたと思うんだけども☆
でもって装丁を眺めつつ、中身も何か奇抜なことを仕掛けて来るのか?
いやいや、肝心の演奏はなかなかに端正
特にジャケットのヘアスタイルとは隔絶しているかな☆

計画的に大きな山場を展開して
聴楽子をノックアウトせしめんとする趣は全くと言っていいくらい「ない」
所々瞬間的に、素晴らしく躍動するメカニックがあるとはいえ
それが前面に出ることもない
局所的なテンポの動きも、パリ管がまた上手く合わせる
(ということはエッシェンバッハが凄腕という)

ラン・ランは今までまともな聴楽機会がなかったのですが
録音時25才くらいだったくせに、この淡々とした感じはなんなのか!?
ピアノの方から管弦楽を煽るようなこともしていないし、その逆もない
こういう長閑な空気を一貫して持続するのはなかなか難しいんじゃないのかなぁ
(曲全体に一貫したリズム感とかは天性のものだろうな)

?と思って2晩続けて聴楽してみましたが、この「中庸」が何とも気持ち良い
若いうちからこんな面白演奏 (思わずのけぞるようなという意味ではない)を
粛々と進めてしまうなんて!
聴楽し終わってジワジワと効果が出てくるような趣なんですが
これは面白いやつが出てきたぞ、と期待したくなるのでした☆

ネタを思い切り凝縮して仕上げてみました☆   ショスタコーヴィチ

あまりのタコワールドぶりに笑うしかなかったですね☆

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ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich (1906-1975)
交響曲第4番ハ短調 作品43 Symphony No.4 in C minor Op.43
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 Gürzenich-Orchester Köln
ドミトリー・キタエンコ (指揮) Dmitrij Kitaenko (conductor)
カプリチオ Capriccio 49 545 (12SACDs) (2003)

2009年に購入したBOXですが、久々の聴楽
てか15曲中、1,4,5,6,7,11の6曲しか聴楽していないっす☆
何かこうですね、ショスタコーヴィチの曲というのはですね
聴楽に際してこう…「満を持して」感が必要なんです、ハイ

最初に6番を聴楽したのは2010年の春
(私は彼の交響曲では6番が大好き。当ブログの最初の方に記事あり)
SACDプレーヤ購入後の2014年から、「満を持して」聴楽開始という感じです

今回の第4交響曲は、聴楽自体は確か1989年に次いで28年振り2度目
最初は大ヤルヴィ指揮のChandos盤で、聴楽したのに中身の記憶全く梨☆
曲冒頭と結尾のインパクトだけが辛うじて残っていましたねぇ

聴楽装置も進化して、「もう少しどんな曲かわかってみよう」という気持ちは
第2回目でも見事に爆風とともに霧散しました
で、この曲は「わかろうとしない方がいい」という結論ですね
局面ごとのインパクトに唸る方がとにかく楽しい音楽です
(唸りまくるという感じか?)

まず、戦前戦中のニュース映画的開始に頭の中が騒然としてしまう!
(常軌を逸した奇怪なものの「顕現」とでもいうのか)
これは瞬時に不協和音でベタ塗りされてしまいますよね

この冒頭が、再現部開始のためか途中でまた出てくるまで
全く展開が読めないというか、わからんかったのに冒頭再現で納得しちまった☆

曲の演奏時間は次の通り (30:39/9:50/28:35//69:04)
第1楽章の長さはマーラーの3番に匹敵しそうな感じだね
あ、そうか。マーラーの曲も何でもありな趣だな
聴楽前に、第2、3楽章の切れ目がわからなかったらアレだな、と思いましたが
杞憂でしたね。やっぱ曲が曲なだけに、長めの間を取っていましたよ
しかしチャレンジャーな曲だよなぁ。演奏する方も勿論かなりの挑戦者ですよ

ふざけているのかわかりませんが、第2楽章の結尾は面白いですね
ああいうのを急に出されると、ノックアウトされている間に終わってしまう!
コミカルかつショスタコ的にカッコいい音楽です

第3楽章の全合奏特大コラールも、どこかに「協和しない音」が埋め込まれていて
解放感に浸らせないのが「らしい」です

第1回目の聴楽よりも、遥かに収穫の多い、しかし
まぁ上に書いたくらいのことしか文章に転換できませんでした
それくらい思い切りタコワールドが凝縮された音楽ですね
次の聴楽機会は、短い期間で訪れることは確実でしょう☆

演奏時間長い=美しい瞬間を長く聴ける   ドヴォルザーク

こ、こりゃ凄いわ☆

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ドヴォルザーク Antonín Dvořák (1841-1904)
チェロ協奏曲 ロ短調 作品104 Concerto for Violoncello and Orchestra in B minor Op.104
ミッシャ・マイスキー (チェロ) Mischa Maisky (1948-)
イスラエル・フィルハーモニック管弦楽団 Israel Philharmonic Orchestra
レナード・バーンスタイン Leonard Bernsterin (1918-1990)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 427 347-2 (1988)

リッピングが主流の聴楽スタイルになると
私の場合、こういう「ちょっと昔の」録音盤が増えて来ます
基本、好きな曲は最新録音ともう一つあると
ライブラリに幅が出てくるように感じられるのですね(気分の問題ですが)

特に不動の「ちょっと昔盤」があれば
後から購入した新しい録音どうしをを比較して選別し
選から漏れた盤は中古屋さんに買い取ってもらうようにすればよいです
要らないので手放す、という感覚はちょっと冷たい響きがあるので
「次にこの演奏を聴楽したい人に回す」という感覚でしょうか☆

小さな庵に多量のCDを抱えて、という状況は、もうすぐなくなるね
物としてのCDにはもう執着はないです。CDを置く空間を書籍に譲りたいですね
(タブレットによる読書は目の疲労が結構あるので、それを軽減するに越したことはない)
天災でリッピングライブラリがやられたらという質問には、こう答えるかな
「また、今度は前とは違うライブラリを一から作りますよ」てなことです☆

しかし、この「ドヴォコン」ですが、一般的にも個人的にも超名曲のため
コレクション中の「不動の盤」が多数PCに取り込まれると思います

今回の演奏のメンツを見ただけで「太い演奏になるなこりゃ」でしたし
でもって聴楽して更に大拍手です
録音時バーンスタインが70才でマイスキーは40才
演奏の主導権は当然レニーが取ったと思いますが
これはマイスキーの個性にも合ってたと感じるんですけど、どうでしょう

れ「まぁ鳴らしてみよう。好きなようにやってOK」
ま「俺もオールアウトしたいので、たのんます」
れ「一つお願いなのは、自由に大きくってやつかな」
ま「レニーに振ってもらえば、自由でなく大きくもないってことにはなり得ないよ」
れ「うまいこと言うなぁこの年寄転がしw。んじゃ、行くぞ~」

この演奏はとにかく第1楽章が傑作で、独奏伴奏とも気まぐれな動きはなく
レニーのお膳立ての上に爽快に鳴るマイスキーのチェロ
(意外にシャープなんだなこれが!)
自分を見失うことなく時間空間一杯に響く有名な主題を聴楽するだけでも
かなり満足度が高いとしか言いようがありません

80年代にもこんなに凄い録音がゴロゴロしているかと思うと
ここらへんの年代を発掘するだけでも
仮にあと50年 (その時102才だぞw) 生きるとしても結構アッと言う間だろうな

演奏時間は以下の通り
(16:33/13:20/13:25//43:18)
なかなかにヘビー級じゃないか!この曲の美しい瞬間を
他の演奏よりも僅かに長い時間聴楽していられるってことでしょう
拍手拍手☆

瑞穂の国、バブル期の豪華企画☆   マーラー

月3回目の登板は今年初めてですね
所持CDのリッピングも取り敢えず終了してますから。ネタはあるんでがす☆


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マーラー Gustav Mahler (1860-1911)
カンタータ 《嘆きの歌》 Das Kalgende Lied

シェリル・ステューダー (ソプラノ) Cheryl Studer (soprano)
ワルトラウト・マイアー (メゾソプラノ) Waltraud Meier (mezzo-soprano)
ライナー・ゴールドベルク (テノール) Reiner Goldberg (tenor)
トーマス・アレン (バリトン) Thomas Allen (baritone)
晋友会合唱団 Shin-Yuh Kai Chorus (関谷晋 Shin Sekiya 合唱指揮)
フィルハーモニア管弦楽団 Philharmonia Orchestra
ジュゼッペ・シノーポリ (指揮) Giuseppe Sinopoli (conductor)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 435 382-2 (1990)

久々に、人生初聴楽の曲でも行ってみよ~☆
この曲はマーラーの20才頃の作。初演までに紆余曲折があり〼

若き作曲者の「ベートーヴェン賞」応募作。審査員にブラームスがいた
1880年の話、日本は明治12年、西南戦争の後で中央政府は疲れ切っていた頃
結果→受賞せず。マーラー指揮者として生活して行くという流れ

3部構成。「森の童話」(27:38)「吟遊詩人」(17:43)「婚礼の曲」(19:32)
(時間はSinopoli盤に記載のもの)
初演は1901年。マーラーは第1部を削除して出版。第2、3部も初出版時は縮小
3部完全に初稿版を揃えての初演は何と1997年!
1990年録音の今回聴楽のSinopoli盤は何なのか?まぁ細かくは考えますまい☆

「ち、外れかよ~。とにかくは食って行かなければならんな!」てな感じか?
もし受賞していたら、まぁそれを考えるのも無粋ですね
筋書きは、ネットで拾ってくださいにしようかと思いましたが、一応私の超訳をば

〇それを先に見つけ出した者が王女を娶ることができる
ある兄弟がその花を探してやって来る
心の優しい弟が先に見つけ、安心して寝入る
妬んだ兄は、弟を発見、殺害する (森の童話)

〇吟遊詩人がある木のたもとで「骨」を見つける
それを楽器にして吹くと、音ではなく話し声が聞こえる
「私は兄に殺されたのです、あぁ悲しい」
吟遊詩人はそれを持って旅を続ける (吟遊詩人)

〇吟遊詩人は、王(兄)の婚礼の宴の中にやって来る
一つ芸をと笛を吹いたら、弟の声が聞こえて来る
全てのものが恐れおののき、暗澹とした状況となる (婚礼の曲)

基本、暗いっす
暗澹とした筋ではあるものの、粗筋を読んだだけでも、何となくの理解は可能でしょう
私は一応納得したいので「マーラー全歌詞対訳集」(国書刊行会)を眺めつつの聴楽です

最後の無常に繋がるべく、悲劇的な響きを強烈に放つ約65分
とにかくスケールがでかいし、強烈な音の塊をぶつけて来る感覚は
おそらくは第1よりも第2交響曲がフラッシュバックして来るでしょう
幾分荒っぽいとはいえ、20才の人間にこんなものが書けるのだろうか?
当時の20才は、今の日本の同年齢と比較するのは条件的に不可能でしょう
余計な情報に振り回されず、読書の時間も長かっただろうなぁ
(手紙とか書いても、返事は何日も後だっただろうし)
そうしていないと時間がもたなかったのかも知れない

面白いことに、歌手には特定の役割というものがありません
情景を歌ったり、台詞を歌ったり、一貫性も特にありません
仮に舞台を設定するとして、実体が必要なのは3人ですね
「兄(後の王を兼ねる。吟遊詩人の鳴らす笛が弟殺害の状況を奏でる)」
「弟(兄に殺される)」「吟遊詩人(狂言回し)」
遠回しにネタバレかも知れませんが、歌詞中で最も存在感の大きいのは
おそらく死んでいる時間の方が長い弟ですね。
吟遊詩人は、出ている時間が一番長そうなのに、存在感は滅茶薄い

長い間、これらの「統一感」に関して叩かれていた作品でしょうけど
異様なテンションの持続でもって、とにかく「惹き込まれた」音楽ですね
シノーポリの唸り声もゲルギエフに匹敵するくらいたっぷり収録!
感激屋の私なんぞはもう「おぉ~、おおお~☆」の連続でして、エヘヘ
歌詞を眺めつつ、勝手な想像を頭の中で膨らませれば
時間の長さははあまり感じないと思います

フィルハーモニアのマーラーチクルス来日公演の録音か
東京芸術劇場(こけら落とし公演)でのライブ。1990年、バブル最後の輝きでしょうか?
今こんなことできないですよねぇ。最近全く足が遠のいておりますが
あの長いエスカレーターは今もあるんでしょうか
今のコスト云々の時代なら、真っ先に取り外すんでしょうけど
バブルの亡霊が意地でも維持しそうな予感もする☆

途中CD入れ替えなしの全曲聴楽   マーラー

2010年以降は、なぜかこの時期にこの曲の聴楽機会があります☆

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マーラー Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第3番ニ短調 Symphony No.3 in D minor
ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra
ワレリー・ゲルギエフ Valery Gergiev (1953-)
LSO Live LSO0730 (2007)

夏が近づいて来ましたので、この曲の登場です
この曲の初演は1902年6月12日ですが
完成は1896年8月6日と驚くべきことにまだ19世紀
このように大規模な音楽が今から121年も前の完成とは!

私の場合は今回が「リッピング初演」です
まぁCDを途中で入れ替えなくてもよい初の聴楽です
この「盤の出し入れがない」というのが、何とも気楽なんです
特に私はベッドに横になって聴いていることが殆どで
盤入れ替えの途中でテンションが落ちることもありません

記憶にあるだけでも、この曲の聴楽は通算僅かに6回目
アバド・ウィーンフィル (DG)
アバド・ベルリンフィル (DG)
ブーレーズ・ウィーンフィル (DG)
ジンマン・チューリヒ・トーンハレ (RCA)
シノーポリ・フィルハーモニア (DG)
ゲルギエフ・LSO (LSO Live)

この曲が「まぁまぁわかって来始めた」のはブーレーズくらいからかな

うち3名が既に故人となっております
ジンマンも1936年生だから既にアラハチ (そんなんあるのか?)
実はこの後に、昨年8月に購入してまだ全く聴楽していない
ジョナサン・ノットの全集 (Tudor) がありますので
(レーベルがレーベルですから入手可能なうちにゲットしておく)
比較的若い人たちの演奏もどんどん聴楽したいなり☆

ゲルギエフ盤の演奏時間は以下の通り。拍手は収録されていません
(32:22/9:51/17:21/8:35/3:51/20:22//92:12)
この時間は結構速い方じゃないかなぁ
盤入れ替えの時間もなかったので、余計に速く感じたかも☆

曲開始してすぐ、大太鼓のソロが実に雰囲気があってよろしい!
再現部手前の小太鼓のソロも決まっていたなぁ☆
(ここは、やはり重々しく「軍楽小太鼓」的な響きが大事だと思うぞ。うむ☆)
更にその手前のいわゆる「高校野球の応援」状態の大音響なんですが
楽譜を見ないとわかりませんが、「鮮明には聞こえないようにしている」のかな?
これまで聴楽のどの盤も、大規模な弦楽のうねりに見え隠れするように聞こえます

全体的になかなかに気合の込められた演奏でありましたね
第3楽章で、特に書かれてはいなかったので、おそらくはトランペットと思いますが
(トランペットは壇上にはいなかったのかな?)
これが静かにたなびく夢のような時間帯で
これに周囲の楽器が合わせるのを苦労しているような所がありました
しかし、そこはプロ中のプロであるLSO、実に絶妙に合わせて行きます
もう人力で演奏を編集してるような感じかな☆

第1楽章から第6楽章まで、1本の糸が時に大きく時に微かに振れながら
曲の結尾にたどり着くさまを耳の(目の)当たりにできて嬉しいなっと☆

ゲルギエフ聴楽の収穫☆

最近は、リッピングしたCDをヘッドフォンで堪能という聴楽姿勢ですが
ディスプレイに一覧されたジャケットを見ていて
どの指揮者のCDを多く収集しているかと思ったら、ゲルギエフでした
11点。設定ジャンル「Orchestral」の約10分の1ですが
ディスプレイの平面で見ると、LSO Liveのジャケットが結構な存在感です

彼はLSOを約10年ちょい振っていましたが
製作したCDセットものが他にちょっと類を見ない個性的なものです
交響曲全集的にも2004年のプロコフィエフに始まり
マーラー、ブラームス、シマノフスキ、スクリャービン、ラフマニノフと
あまり時代を遡るようなことはしませんでしたね
加えて退任前のプログラムが主としてストラヴィンスキーとバルトークとは!
ミュンヘンでも頑張ってほしいぞ☆

考え方によっては「最も自分のやりたいことをやった指揮者」なのかな
20世紀からあるメジャーだと、マーラーとブラームスじゃない他の4人は
リリースは困難でしょうね。LSOレーベルの貢献も大かと☆

マーラーの交響曲全集は、日本の古典音楽愛好家の間では
おそらく「あまり話題にならない」でしょうか。広告は派手にやってましたね
LSOのサイトでも、《Gergiev's Mahler》 と長期に渡ってアピールがありました

タワーレコードなんかでは、この全集は年に3回くらい安売りされてますね
なぜかギーレンの全集と交代でバジェットされている感がある
LSOの経営陣も「何としても日本で売らなければ」と考えているかも知れない?
SACDの10枚組で3900円だった時に私も入手したクチです。ハイ

売れないのかな、とか思って聴楽してみると、これがナカナカの出来で
SACDを多少音量を上げると、素晴らしいとすら感じますが☆
(私は庶民なのでヘッドフォンを使用します)
今週「復活」とかを聴きまして、あまりの迫力に驚いてしまった
(実に上手くまとめ上げられた録音だと思います)
実は「巨人」の後 (これは聴楽記でも書いてる)
確か2年くらい出番がなかったと言わなければなりませんが☆

ここは率直に、ゲルギエフすげー☆
でもってこの復活で最も驚いたのは、ソリスト (ソプラノ)
エレーナ・モシュク Enena Mosuc という人が歌っているのですが
第4楽章《原光》で、う~む金縛りに遭ってしまいましたね
声に圧倒された(声量ではなく)初めての経験ですな

上手く言葉で表現できませんが
マーラーが男声ではなく、女声を使ったということが納得できるなぁ
声楽には疎かったのですが、一気に目覚めてしまったような気がするんですよ☆

ElenaMosuc.jpg
Elena Mosuc エレーナ・モシュク
検索してみますと、声楽界では超有名な方なのですね。失礼しました
名前から最初はロシアかなと思ったら、ルーマニア出身なのですね


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